2.5世帯住宅ってご存知ですか?

独身の若い世帯で、2.5世帯住宅に住んでいる人が増えているようです。

2.5世帯住宅とは?

2世帯住宅といえば、親子3人家族がお爺ちゃんお婆ちゃんと同居するもの。

これに0.5を追加したものですが、この0.5とは

未婚の兄弟を意味します。

例えばこんな感じ

 親世帯(祖父、祖母)
 子供世帯(父、母、子供)
 0.5世帯(父又は母の姉妹兄弟)

子供と兄弟の数にもよりますが、最低でも6人以上、場合によっては10人以上で同居することになります。

シェアハウスと違って、全て身内で構成されるため、文字通りアットホームな雰囲気が魅力です。

なぜ2.5世帯住宅が増えている?

なるほど!

では、何故今になって2.5世帯が増えているのでしょうか?

 ・結婚(初婚)年齢の上昇
 ・離婚率の上昇
 ・非正規雇用など経済的な不安

簡単に言うと、未婚でいる人が増えたことと、経済的不安なら一人暮らしを続けていくことをためらっていることが考えられます。

親と同居をしている未婚者数は、1980年には約39万人だったものが、2010年には295万人と、実に7倍に増えているそうです。さらに驚きなのは、この未婚者数の対象年齢が、20代前半ではなく、35歳から44歳と昔ならば結婚して子供を持っていた年代であることです。

2.5世帯は、ただ単に親と同居して、そこから通勤するというのとは明確な違いがあります。

それは、自分のエリア(部屋やシャワールーム、洗面所など)を明確にして、家賃のような形で住宅ローンの一部を支払うこと。

自宅から通勤していると、家にお金を入れるとってもなあなあになってしまい、給料全部を小遣いのように自由に使ってしまい、貯金もできず、そして家をでることができない。

というちょっと甘えん坊というか、自立できていないイメージがありますが、2.5世帯の場合は、

2.5世帯住宅を新しく建築することが多いようです。

その中で、親世帯、子供世帯、姉妹兄弟の部屋(エリア)を決め、住宅ローンの負担分なども決めるため、家族であり、経済的にもお互い助け合っていける魅力があるようです。

2.5世帯住宅の魅力は?

女の子

それでは、2.5世帯住宅のメリットは何でしょうか?

 ・住宅ローン、生活費を分担できる
 ・家事や育児を助け合える
 ・女性が結婚した後も仕事を続けられる
 ・親世帯の介護が必要になった場合でも安心
 ・自分が病気した場合もで安心
 ・子供の遊び相手が増える

他にもたくさんあると思いますが、主だったところは上記のようなところです。

一番大きいのは、ローンの支払いを負担する人数が増えることですね。普通はお父さん一人の収入から住宅ローンの支払いがあるため、給料が上がったり、下がったりするたびに大変な思いをしますが、

2.5世帯だと兄弟姉妹も住宅ローンの一部を負担してくれるので、気分的にも楽ですね。さらに、0.5世帯の兄弟姉妹も住宅費の一部を負担しているため、居候と言う形ではなく、立派な同居人として対等の立場で至れるメリットも大きいでしょう。

そして、大家族でいることのメリット。ビッグダディのような大家族のテレビ番組が人気になっていますが、核家族が進んでいる都会では、大家族への憧れが大きいようです。

特にお兄さん、お姉さんの世代が子供と接することにより、子供は大喜びだし、姉妹兄弟世代も友人とは違った家族の暖かさに癒されるでしょう。

そして、一人暮らしをしていると、病気の時には不安になりますが、家族が近くにいることで安心して仕事やプライベートを楽しむことができますね。

2.5世帯住宅で困ること

ひとりの時間

メリットがあればデメリットもあります。

2.5世帯住宅で困ることと言ったら何でしょうか?

 ・兄弟姉妹世代は、結婚を諦める!?
 ・友人、知人、特に恋人は呼びにくい
 ・一人暮らしと比べてプライベートが確保し難い
 ・将来相続でもめる可能性がある

といったことがあると思います。

兄弟姉妹世代にとって一番のデメリットは、結婚を諦めることが前提となっていることかも知れません。

もし結婚して、家をでるとなると、自分が担当している住宅ローンの一部の支払いでどうするかもめそうですし、

もし、このまま住み続けるとしても、将来的な相続の面でもめる可能性があります。

この辺りは、可能な限り最初の段階で決めて、文章に残して置くと良いでしょう。

離婚時の財産分与ではないのですが、家族親戚間でのお金関係の揉め事はどの沼化する可能性が大きいです。家の修繕費やメンテナンス費、相続の歳の割合など細かいことでもしっかり取り決めをしておきましょう。

2.5世帯住宅を検討中の方は、これらのデメリットについてもしっかりとシュミレーションしておきましょう。しっかりと準備をしておけば、デメリットは最小限で抑えられるでしょう。

2.5世帯住宅に向いている人は?

大家族

それでは、2.5世帯住宅に向いているのはどんな人なんでしょうか?

 ・首都圏などに大きめの土地を所有している
 ・家族の中がいい
 ・同居を望んでいる

といったところでしょう。

2.5世帯住宅となると、普通の住宅よりも大きな家、しかも一戸建てに住むケースが多くなるでしょう。

そうなると、土地も家も一度に購入するのは大変だと思います。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県など都心の会社にも通勤可能な範囲で、最低でも30坪くらいの土地を持っていることが望ましいでしょう。

そして、同居をするのですから、家族みんなの仲が良くて、同居を望んでいることが前提条件でしょう。一度同居してしまうと、再び別居状態にするのは大変難しくなるので、自分の気持ちに正直になって、しっかり決断することが大切だと思います。

あと、姉妹兄弟世代もきちんと仕事をしていることが大切です。このご時勢では転職期間中もあるかも知れませんが、ニートや無職の状態では住居費の負担分が払えなくなりますし、子供に突っ込みを入れられるのは結構辛いものです。

2.5世帯住宅を建てるには

一戸建て

2.5世帯住宅に興味をもたれた方は、今住んでいる家ではなく、新しく立て替えるか、最低でもリフォームするのが良いでしょう。

可能なら

 親世帯のキッチン、リビングルーム、バスルーム、トイレ
 子供世帯のキッチン、リビングルーム、バスルーム、トイレ
 0.5世帯のシャワールーム、トイレ

くらいは分けて、ある程度のプライベートが保てるようにしておくのが良いでしょう。

住宅展示場に出かけていって、25世帯住宅を見学するのも良いでしょう。