お気に入りのベッド。新居でも使いたいけど、どうやって部屋に入れるの?
通常は引っ越し前に分解して、引っ越し先で組み立てて、搬出搬入作業を行います。
でも、それができないときに最後の手段として、吊り下げもしくはクレーン車による搬入があります。
このときの見積もりや料金相場はどうなっているのでしょうか?
クレーン搬入が必要だと、引っ越し料金が跳ね上がると言われるけど、
いったいどのくらいかかるのか?
どんなときにクレーン搬入が必要なのか?
について紹介します。
クレーン作業の料金相場
クレーン搬入について同じように疑問に思っていた方をQAサイトで見つけました。
Yahoo知恵袋で口コミをチェック!
ベッドを2階にクレーン等で吊り上げて搬入すると、いくらくらいかかりますか。
クレーンをレンタルすると・・・
二階の高さが不明ですが、
5tonクレーンのレンタルは2万円~5万円です。
でも取引や登録してない個人だと上記プラス3割増しは必要でしょうね。
ベット程度の軽いものでしたら、高所作業車をレンタルした方が作業性やお安くできると思いますが、こちらも取引が無いと仲介業者さんを頼むことに成るのでお高く成り場合があります。
現役クレーンオペレーターの回答
現役のクレーン(ラフター)のオペです。まず、うちの場合ですと、2階ですから5トンラフターで十分とおもいますので料金はラフターの代金3万6000円オペレーター付きになります。後は、搬入の要員が必要ですので見積もりできませんがおよそ3万円プラス
また、高所作業やユニック(トラックに小型クレーンつき)などはリースで3万~4万円で借り手も(オペレーターなし)資格が必要です。私個人の意見ですが、引越しまたはピアノ搬入業者に見積もりしてもらうのが一番いいと思います。
回答のまとめ
おおよそ、3万円から7万円くらいといった感じですが、よく見ると自分でクレーンをレンタルして、搬入する(クレーンの操作のみオペレータに任せる場合も)といった感じで、素人にはまず無理ですよね。
シングルベッドなのか、ダブルベッドなのか、2階の高さや住宅事情に関する細かい説明がないのですが、個人的に引っ越し業者に依頼したら、上記よりも搬入費用が高くなってしまう可能性は高いです。
分解が難しいベッド
通常のベッドは分解可能で、引っ越し業者がベッドをフレーム単位などに分解してくれます。
作業の流れはこんな感じです。
<通常のベッド引っ越し作業>
1)引っ越し元でベッドを分解・解体作業
2)搬出作業
3)トラック等で運搬
4)引っ越し先で搬入作業
5)組み立て作業
分解したフレームやパーツなどが、一戸建てなら玄関、廊下、階段、部屋ドアを、
マンションなら、エントランス、エレベーター、階段、通路、玄関、廊下、部屋のドアを通れば、クレーン車の必要はありません。
シングルベッドの場合は、ほとんど問題はないでしょう。これがセミダブルベッド、ダブルベッド、クイーンズベッド、キングサイズベッドとベッドのサイズが大きくなっていくほど、クレーン車出動の可能性が高くなります。
ベッドは分解できても、マットレスは分解できません。ダブルサイズのマットレスがエレベータに入りますか?
階段や通路、玄関、廊下、そして部屋のドアを通るでしょうか?ベッドが大丈夫でも、マットレスが要因となって、クレーン車もしくは吊り下げで、ベランダの窓から搬入する場合があります。
⇒マットレスの引越し方法~シングル/ダブルサイズで、引っ越し業者に任せる基準は?
それでは、分解が難しいベッドについて、具体的にみていきます。
手作りで、脚やフレームを取り外すことができない
プロの大工さんに作ってもらった場合であっても、自分で趣味的に作った場合であっても、分解することを想定していないベッドの場合、引っ越し業者も分解することは難しいでしょう。
ちなみに、分解や解体を想定しないことにより、より少ない部品や材料で、キシミやゆがみの少ない寝心地の良いベッドが作りやすくなります。
当初の予定では、引っ越しを想定していなかった場合など、部屋やライフスタイルに合わせて、ベッドを設計製作してもらった場合など、無理に分解せず、クレーンで吊り下げて、搬入は搬出を行うのが無難でしょう。
ニトリやIKEAのベッドなど、組立て式の家具
IKEAは価格的にもデザイン的にも人気の家具のブランドですが、北欧発祥で日本のように引越しや運搬を想定していません。
しかも、組立て式の家具で、購入者が自分でドライバーや六角レンチなどを使って、クレームにボルトなどを使って締め上げていきます。
分解を想定していなくて、素人が組み立てた家具、プロの引越し業者の立場で考えると、何がベストでしょうか?
分解せず、そのまま運搬する方が安全と考えますね。
⇒ニトリやイケアのベッドは断られる!? 組立式家具の注意点と分解・組立方法
跳ね上げ式のベッド
マットレスの部分が跳ね上がって、その下が収納になっているタイプなのか、ベッドそのものが跳ね上がって、就寝時以外には部屋を広く使えるタイプなのか?
跳ね上げ式ベッドの種類やタイプ、部品構成などによっても変わってきますが、注意点は分解の程度です。どこまで分解できて、廊下や階段を通って、エレベーターに入るかなど、訪問見積もりの際に引っ越しぎょすはの営業マンに確認しておきましょう。
その際、費用や料金のことだけでなく、具体的どうやって分解して、どうやって搬出、搬入を行うのか?など具体的な方法を確認しておきましょう。
2階以上に搬入
当然ですが、クレーン車や吊り下げ作業を行うのは、通常は2階以上の物件に対してです。ですから、1階に引っ越しをする場合は、通常は必要ないです。
2階以上に搬入する場合、分解したフレームやパーツがきちんと運搬できるか?(もちろん、養生は必要です)
分解したパーツの重量がそれほどなく、作業員が運べるレベルなのかをクリアできなければ、クレーン車での搬入が必要になります。
ダブルベッドを使用する場合でも、マットレスのサイズがダブルベッドなのか、シングルサイズを2個使用するのかによっても変わってきます。
⇒マットレスの引越し方法~シングル/ダブルサイズで、引っ越し業者に任せる基準は?
特殊・高価なベッド
通常のシングルベッドではあれば、分解や組み立てが可能なので、ほとんど問題になることはありません。
ダブルサイズベッド、クイーンサイズベッド、キングサイズベッド、ロングサイズベッドとベッドのサイズが大きくなってくるに従って、フレームなどのパーツも大きくなっていきます。
また、高額なベッドで、寝心地重視になっている場合、分解が難しい場合もありますので、クレーン車による搬入も考慮しておくとよいでしょう。
特殊なベッドとしては、電動ベッド、医療用ベッド、介護ベッド、ウォーターベッド、ソファベッド、脚付きマットレス、ヨーロッパのアンティークベッドなどの場合、分解や組み立て作業が難しくなってくる場合があります。
住宅環境が特殊
搬入経路が確保できないなど、特殊な住宅環境の場合、1階であってもクレーン車が必要になるころがまれにあります。
普通は心配ないですが、該当する可能性がある方は、念のため、訪問見積もりの際などに引っ越し業者の営業マンに確認しておきましょう。
クレーン作業に対応している引っ越し業者
大手の引越し業者は、クレーン車を装備しているところが多いです。
サカイ引越センター
スカイポーターは、高層住宅(マンション)の引越し専用です。7階、8階くらいの高さまでクレーンが伸びますので、ベッドや大型家具などの搬入作業を行うことができます。
スーパーデッキも、スカイサポートと同様に7階、8階といった高層マンションの搬入作業に使えます。こちらは、クレーン車というよりも、デッキーに人(作業員)と荷物を載せて搬入するタイプです。
まとめと注意点
クレーン車での搬入が必要なのは、ピアノだけでしょ!?
⇒ピアノの引越しは、クレーン車を考慮して、費用を惜しまずに
私もそう思っていましたが、ベッドなどの大型家具においても、クレーン車が必要になるケースがあるようです。
クレーン車を使用して搬入をする場合、追加料金が発生します。
その追加料金は、引っ越し業者によって全く異なり、料金相場を把握するのは難しいです。
地元の中小の引越し業者の場合、別業者に依頼する必要があります。
自社でクレーン車を所有している大手引っ越し業者であっても、クレーン車を確保(予約)する必要があります。
繁忙期などの混雑時は、予約がとりずらくなるので、余裕をもって見積もり依頼をしておくことが大切です。
状況を正直に伝える
ことも大切です。引っ越し料金を少しでも安くしたいために、こちらに不利な状況は隠したくなるかも知れませんが、あとで発覚して追加料金を取られてしまっては困ります。
ですから、クレーン車が必要だと分かっている場合には、あらかじめ自己申告しておくことが大切です。
その際、対面する道路の広さ(幅)や、通路や、エレベータのサイズなどの見ておきましょう。
引っ越し業者の営業マンもプロですが、クレーン車での引っ越しに関しては、慣れた人に確認(訪問見積もり)をしてもらった方が安心ですからね。
引っ越し料金の安さだけを押してくる業者は避ける
今回のような特殊な引っ越し作業の場合、あまりにも見積もり費用が安い業者は要注意です。クレーン車が必要なことや、作業員の人数、事前の準備など抜けている場合があります。
そんな引っ越し業者、どうやってみつけるの?
引っ越し業者について、いろいろと条件がついて、どうやって見つけたら良いか、困っている人も多いでしょう。
こんな時は、引っ越し一括見積もりサイトを利用します。実績のある数多くの引越し業者に見積もり依頼(あい見積もり)ができて、
そこでの料金やサービス内容の比較がやりやすくなります。