引越し準備が進むにつれて、意外と最後まで判断が残りがちなのが「ベッド」です。
大型家具の中でもサイズ・重量・構造のすべてが中途半端に厄介で、
「あとで考えよう」と後回しにされやすい存在でもあります。
ベッドについては、
「解体した方がいいのか」
「そのまま運べるのか」
「組み立てまで業者に頼めるのか」
——選択肢自体はシンプルなのに、自分の条件に当てはめた瞬間に分からなくなる、という人が多い印象です。
この記事では、ベッドの引越しで「解体・組み立てをどうするか」をテーマに、
判断を急がず、状況を一度フラットに整理するための材料をまとめています。
「結論だけ知りたい」記事ではありません。
あなた自身が、納得して選ぶための“考える土台”として使ってください。

ベッドをどう扱うかは、まず3パターンで整理できます
最初に「やり方」を3つに分けて考えると、判断が一気に落ち着きます。
ここで大切なのは、正解を探さないことです。
それぞれの方法には、向いている条件と、静かな落とし穴があります。
まずは全体像を把握してから、自分の状況に近いものを探してみてください。
| パターン | 向いているケース | 静かな注意点 |
|---|---|---|
| ① そのまま運ぶ |
・構造がシンプル/一体型に近い ・搬出経路(階段・EV・廊下)に余裕がある |
・経路確認が重要 ・養生や人員が増えることがある |
| ② 自分で解体→組立 |
・工具が揃っている ・再組立の時間を確保できる |
・ネジの劣化や紛失 ・強度やきしみに影響することがある |
| ③ 業者に任せる |
・体力や時間を温存したい ・引越し当日に一度で終えたい |
・事前申告が前提 ・業者ごとに対応差がある |
① 解体せず、そのまま運ぶ
一見するといちばん楽そうに見える方法ですが、
実際には「運べる前提条件」が最も多い選択肢でもあります。
特にマンションの場合、
エレベーターの奥行き、廊下の曲がり角、玄関の開口幅など、
どこか一箇所でも条件を外すと成立しません。
見落としやすいポイント
・マットレスとフレームを重ねると厚みが増す
・EV内で回転できないケース
・養生をしても壁や手すりに触れやすい
「たぶん大丈夫だろう」と判断してしまい、
当日になって急きょ解体が必要になるケースも少なくありません。
② 自分で解体して、新居で組み立てる
自分で解体・組み立てをする場合は、
「分解できるか」より「元に戻せるか」を先に考えるのが安全です。
ネジや金具は、
何度も締め直すことで精度が落ちることがあります。
一度の引越しで見た目は戻っても、使い心地に差が出ることもあります。
自分でやる場合の小さなコツ
・完成状態を写真で残す
・ネジは位置ごとに分けて保管する
・違和感が出たら無理に締め込まない
「自分でやった方が安い」という判断が、
後からの買い替えや修理につながるケースもあるため、
一度立ち止まって考える価値はあります。
③ 業者に解体・組み立てを任せる
業者に任せるのは、
「楽をする」よりもリスクを外に出す選択に近いかもしれません。
引越し当日にまとめて完了できること、
組み立て後の安定感を保ちやすいことは、
生活再開のストレスを減らしてくれます。
任せる選択が向いている場面
・一人で扱えない重量やサイズ
・新居での作業時間が限られている
・ベッドを長く使い続けたい
引越し業者は、どこまでベッド作業をやってくれる?
多くの場合、ベッドの解体・組み立てはオプション扱いになります。
標準作業に含まれるかどうかは、業者・プラン・現場条件で変わります。
対応差が出る理由はシンプルで、
作業時間・人員・責任範囲が増えるからです。
見積もり時に伝えておきたい3つのこと
- ベッドのサイズ・種類
- 解体のみか、組み立てまで希望するか
- メーカー名(IKEAなど)
これらを事前に伝えておくだけで、
当日のトラブルや判断の迷いは大きく減ります。
当日相談は、選択肢がほとんど残りません。
見積もり段階で情報を渡すことが、いちばん静かな近道です。
業者に頼む前に整理しておくこと
「たぶん業者に頼むことになる」と感じているなら、
完璧な説明は必要ありません。
次の3点だけ整理しておくと、話がスムーズになります。
- ベッドのサイズ(ざっくりでOK)
- 解体・組み立ての希望
- 気になっている点(階段・廊下など)
言語化できない不安も、そのまま伝えて問題ありません。
迷ったときのチェックリスト
- 一人で運べない、または不安がある
- 元通りに組み立てられる自信がない
- 引越し後すぐに使える状態にしたい
YESが増えるほど、任せる判断は自然になります。
よくある質問
A. 難しいことが多く、事前申告が前提になります。
Q. IKEAのベッドも対応してもらえますか?
A. 業者によって異なります。メーカー名を伝えるのが確実です。
Q. 自分でやるか任せるか、迷っています
A. 再組立の精度や時間に不安がある場合は、任せる方が安心です。
まとめ
ベッドは、引越し後の生活に直結する家具です。
無理をしない判断は、その後の疲れを確実に減らしてくれます。
結論を急がず、情報だけ先に渡しておく。
それだけで、引越しは少し静かになります。
編集後記
私自身、「荷物は少ないから何とかなる」と考えたことがありました。
でも、どうにもならなかったのがベッドでした。
この記事が、あなた自身の判断を落ち着いて考える材料になればうれしいです。


