引越し料金を安くしたい!
と思ったら、可能な限り自分でやることが必要。

しかし、ベッドがあると、難易度が急上昇

そうは言っても、お金が・・・

と言う方のために、引越し業者に依頼せずに、
自分でベッドを引越しする方法について紹介します。


そのベッド、本当に運べるの?

ベッドの引越し

自分で引越しをしようとした時、最大の難関がベッドでしょう。

初めての引越し

実家を出て、就職先の近くまでの、ごく簡単なもの

荷物なんて、ほとんどないし、大丈夫でしょう!?

と思ったけれど、ベッドがあるから諦めた・・・と言う人もいるかも知れません。

さて、自分で運べるベッドのサイズは、どのくらいでしょうか?

それは、運搬する車に入るサイズ

プロの引越し業者は、2トンや4トントラックなどで運搬しますので、大きなサイズのベッドで大丈夫でしょう。
しかし、普通の人にトラックの運転は無謀ですし、危なすぎます!
(2017年3月12日 道路交通法の改正によって、2トントラックを運転するためには、準中型免許が必要になりました)

トラックじゃなくてハイエース

ハイエースを自分で運転して引越し

上記のとおり、普通の人が引越しで車を使うときは、ハイエース・タウンエースなどのワゴンや、エルグランド、ノアボクシーセレナステップワゴンが妥当でしょう。よって、ハイエースやミニバンに入るサイズを限界と考えるのが無難です。

この時、注意しなくちゃいけないのが、マットレスのサイズ。ベッドはフレームなどに分解できる場合が多いですが、マットレスは分解できませんので。

マットレスの引越し方法~シングル/ダブルサイズで、引っ越し業者に任せる基準は?

シングルベッド

というわけで、自分で運べるベッドのサイズは「シングルベッド」までと考えた方が良いでしょう。

セミダブル、ダブルベッド、クイーンズサイズベッド、キングサイズベッドは、普通の人には難しいと思われます。

ベッドの種類も、できるだけシンプルなもので、電動ベッド、ソファベッド、ウォーターベッドなどの特殊なベッドはプロの引越し業者に任せた方が無難です。

ちょっと、確認

自分で引越し

通常なら引越し業者に依頼する作業を、
なぜ、わざわざ自分でやらなきゃいけないのでしょうか?

時間に余裕があるから?
体力づくり?

お金を節約

一番の理由は、お金ですよね!?

ただでさえお金のがかかる引越しで、少しでも費用を抑えたい!

ですから、まずやらなきゃいけないことは、

自分で引越しをする方が、本当に安いのか?
を確認すること

でも、ここで引越し業者に電話をしたり、ホームページから見積もり依頼をしてはいけません。

そんなことをしたら、その後の営業電話に悩まされます。

では、どうするか?

こんな時は、引越しの一括見積もりサイトを利用します。

相見積もり(複数業者への同時見積もり)が前提なので、比較的安い見積もりを出してくれます。

実は、直接引越し業者に連絡するよりも安い!

おそらく、引越しの最安値が分かります。

まずは、これをチェックしましょう。
そして、自分で引越しすると一番安くなるのか!?確認しておきましょう。

人材の確保

引越しを手伝ってくれる友人

それでは、自分で引越しをするための準備に移ります。
自分で引越しをする時に絶対に外せないのが、人材の確保です。

自分ですべての引越しをやろうとしている人は、学生の初めての引越しなど、
比較的荷物が少ない一人暮らし(単身)に限定されます。

ここで重要なのは、限りなくタダ近い費用で、引越しを手伝ってくれる友人・知人です。
しかも、体力があって、時間も確保できる人。
もちろん、信用できることが大前提。

まずは、親、兄弟など家族に頼んでみます。学生ならいつも一緒に遊びに言ったり、飲みに行ったりするメンバー。できれば体育会系ですね。

もともとの目的が、「引越し料金を限りなく無料に近づける!」ですから、ここはあまりお金をかけたくないところです。

1万円札が飛んでいく

でも、親しき仲にも礼儀あり!ですから、食事や交通費、引越し作業のお礼として、できればひとりあたり5000円から1万円くらいの現金、または新居での食事やパーティーに招待)を考えておいた方がいいでしょう。

逆の立場で考えると、このくらい感謝されてもいいんじゃない?
って思うくらいは、最低限お返ししましょう。

自動車(レンタカー)の確保と運転

ハイエース

そして、これも絶対はずせません。運搬車の確保です。

ファミリー層の中には、ミニバンやワンボックスカーを所有している人も多いです。

しかしながら、自分で引越しをしようとしている人で、一人暮らしや、子供がいない家庭などは自家用車を持っていないか、持っていてもコンパクトカー(トヨタ やリス、スズキ スイフトやソリオ、ホンダのフィットなど)、もしくは軽自動車に乗っているかも知れません。

このような状況で運搬車を確保しようとすると、友人知人をあたることも考えられますが

⇒友人知人で、ミニバンを持っている人がいますか?
⇒その人は、引越し用に車を「無料で」貸してくれますか?
⇒レジャー用に大切に綺麗に乗っている車を引越しに使うと、かなり汚れて痛みますが問題ないですか?
⇒汚したり、傷つけたりした際にきちんと弁償できますか?
⇒トラブルが発生すると人間関係にひびが入る可能性もあり得ますが、大丈夫ですか?

ちょっと極論になってしまいましたが、可能性がないわけではありません。

ここまで考えてしまうと、レンタカーを借りるのが無難です。

トラックの運転は危険!

トラック

2017年3月12日以前に普通免許証を取得していればトラックも運転可能です。
(上記以降では、準中型免許を取得しなければ、積載量2.0トン以上の車を運転することはできません)

しかし、普段乗用車しか運転してこなかった人が、トラックを運転して、駐車場にもきちんと入れられますか?
ほとんど不可能!というかかなり危ない!

というわけで、対象の車はワゴン、ワンボックス、ミニバンとなります。
車種でいうと、以下になります。

おすすめは、ミニバン!

ミニバン

<レンタカーで引っ越す場合の対象者>
ハイエース、ヴェルファイア、ノアヴォクシー、アルファード、ステップワゴン、NV350キャラバン、エルグランド、セレナ、デリカなど
※荷台のサイズを確認して、対象となるベッドが入るか調べておきましょう

使いやすいのは、ハイエースですが、いわゆるミニバンよりもサイズが大きいので、運転には細心の注意が必要です。
駐車場など、入れにくい場所では、後ろなど誰かに見てもらった方が安心です。

荷物をたくさん積んでいると、ルームミラーでの後方確認ができない場合があります。新車の乗用車にはリアカメラが搭載されていることが多いですが、ハイエースのような営業車では必要最低限の機能しかない場合も考えられます。

また、荷物で車両重量が重くなると、カーブの時に外にはみ出しやすくなったり、ブレーキの制動距離が長くなったります。ブレーキも丁寧に操作しないと、荷崩れの可能性大です。

どちらにしても、乗用車よりも、運転はスキルが必要です。
できれば少し練習をしてから、引っ越しに臨みましょう。

ベッドの分解と組立

ベッドを分解する

ベッドが分解できるか、確認も必要です。

購入した時の取扱説明書や、組み立て指示書が残っていたら、そちらを確認します。

道具は、六角レンチ、ドライバーは最低限用意しておきましょう。できれば、ペンチ、プライアー、ラジオペンチ、ニッパー、ハンマーなど一通りそろっている方がいいです。

<分解の手順>
1)マットレスなど、寝具を外す
2)掃除機や雑巾などで、クリーニングをする
3)分解する前の写真を撮る
4)工具を使って分解する

分解(解体)のポイントは、完成品の状態がわかるようにしておくこと。
そして、無理に分解しないことです。

多少大きくても、車の荷台に入って、運搬できればOKとしましょう。

<組み立ての手順>
1)必要な材料や道具がそろっているか確認する
2)上記の写真を参考にして、組み立てる
3)ネジは一度に全部締めるのではなく、全体的に締めていく
4)最後に本締めして、キシミやゆがみがないか確認する
5)簡単に掃除して、マットレスを装着する

組み立てのポイントは、ネジを締める順番です。
まずは全てのネジを仮止めしてから、対角になるように本締めしていきます。

使用年数が長いベッドだと、ゆがんでいる場合もあるので、全体のバランスをとりながらねじ止めをしていくことがポイントです。

搬入・搬出と養生

エレベーターの養生

意外に大変なのが、搬出と搬入です。

<搬出手順>
1)駐車場を確保して、車(レンタカー)を駐車する
2)通路、玄関、車の中、そしてベッドに養生をする
3)大きい部品、重たい部品から搬出する
4)全て積み込んだら、荷崩れしないよう、しっかりと固定する

<搬入手順>
1)駐車場を確保して、車(レンタカーを駐車する)
2)新居の設置場所を確認する
3)玄関や廊下、階段、エレベータなどに養生を行う
4)運べる部品から、搬入する

車(レンタカー)を駐車するときは、前向き駐車にしないと、後方の荷台のドアが開きませんので注意。

あとは、養生を適切に行い、運搬(搬出、搬入)します。
疲れてくると注意が散漫になります。途中の壁や柱にぶつけて破損しないように。

養生の材用は、ダンボール箱、ガムテープ、バスタオル、新聞紙などを活用するといいでしょう。

【まとめ】ポイントは自分の体力、人脈、時間、そして覚悟!

本当に大丈夫?

引越しは体力勝負です。

せっかく手伝いに来てくれても、自分がバテていたら、引っ越しは進みません。

ですから、体力に自信のない人は、迷わず引越し業者に依頼しましょう。

次に人脈です。学生時代なら時間を確保できる人も多いかも知れませんが、

社会人になって会社が休みの日に、疲れた体に鞭打って他人の引越しを手伝ってくれる友人は何人いますか?

引越しは一人ではできませんので、体力のある友人に手伝ってもらうことがポイントです。

あと、自分の時間も結構使います。

引越しでは、やるべきことはほとんど決まっているので、お金を払って他人(引越し業者)にやってもらうか、自分の時間を使って自分でやるかのどちらかです。究極的には、時間をとるか、お金をとるかですね。

そして、最後は覚悟です。

引越しはビックプロジェクト!
あなたはそのプロジェクトリーダーであり、最高責任者です。
一度始めたら、途中でやめることはできません!

スケジュール管理や、レンタカーなどの手配はもちろん、
万が一の事故やベッドや家具などの破損が発生した場合、全責任はあなたがとることになります。

引越しに慣れていたり、上記のような覚悟ができている方はいいかも知れませんが、そうでない方は、引越し業者に依頼しましょう。迷っている人は、以下の一括見積もりから、費用を確認してから自分でやるか判断するのがオススメです。