引越し直後は、特に脱走に注意!

普段室内で飼っているペットを連れて引っ越しをするときには、脱走に十分注意しましょう。

犬の場合は、放し飼いになっていればほぼ100%の確率で保健所や警察に通報されますから、脱走しても発見される可能性はかなり高いといえます。

しかし、猫や小動物は、もし脱走してしまうと街や山野に溶け込んでしまい、自力で探すのはかなり困難。

遠距離引っ越しの場合には捜索範囲も大変広くなり、発見できる希望が更に薄くなってしまいます。

今回は特に猫について、引越し時の脱走対策書いてみたいと思います。

まず、犬と違って猫の場合は、自分のテリトリーの外にいることに対して強くストレスを感じる動物です。
飼い猫のテリトリーは、それまで住んでいた家ですから、引越しは、猫にとってテリトリーから連れ出されることなのです。
見知らぬ場所に連れていかれると、本能的に自分のテロトリーに戻ろうとしてしまうので、結果的に引越し時に脱走・迷い猫が増えてしまうんですね。

しかし、人間の引越し範囲と、猫が自力でうろつける範囲にはかなりの差があり、帰巣本能が強い猫でも、もとのテリトリー場所に戻れることはほとんどありません。
当たり前ですよね、車や電車、飛行機で連れてこられたのですから。
見知らぬ土地で脱走してしまった猫は、事故やご飯が見つけれらず衰弱という可能性も高いので、脱走対策は非常に大切です。

具体的には

猫

まず、肝に銘じなければならないのは、引っ越し当日~引越し後数カ月は、必ず猫に首輪をつけておくこと。
首輪がついていれば、最低限、飼い猫であるという証明になります。
そして、移動時のペットキャリーはもちろん、移動後も、引越し作業が終わるまでは新居の一室に引きこもっていてもらうことが大事です。

猫と一緒に新居に到着したら、まず、閉め切れる部屋にごはん、水、トイレ、毛布などを用意し、猫は終日そこへ隔離!

「隔離」というと大げさに聞こえますが、要は人間の作業が済むまで、静かで落ち着いた環境でお昼寝していてもらおうということです。

引っ越し作業が終了し、新居での生活がスタートした後も、数ヵ月はできるかぎり外には出さないほうがよいでしょう。

人間には到底思いつかないような狭いすき間でも、猫は通り抜けてしまいますから。

さて、猫に少しでも早く新居に慣れてもらうための工夫ですが、まず、毛布やトイレの砂などはできるだけ、それまで使っていたものを使わせてあげるようにしましょう。

引っ越しの勢いでペットグッズも買い替えたい気持ちもわかりますが、猫にとっては自分のニオイがついた安眠グッズです。

引っ越しでは、ペットのことは二の次になってしまいがちかもしれませんが、脱走防止策だけは万全にして、一緒に新しい生活をスタートさせられるとよいですね。