今月はアパートの更新でした。悩んだ末、結局引っ越しはせず更新しましたが、猫と一緒の引っ越しについていろいろ考えさせられるよい機会でした。
まず、ペットの引っ越しと言うとついつい引っ越し当日の輸送のことや、ペット可物件の探し方ばかり考えてしまいますが、そのほかにもペットを飼っている人ならではの大変さがあるんですよね。

その一つは、物件の現状維持。いまのアパートは…完全に現状維持できていませんね。壁紙もキズだらけだし…。床はカーペットを敷いてるし、ベランダもウッドタイルを設置しているのでその辺は大丈夫。
でももし引っ越すとなったら、できるかぎり入居時の現状維持を考えないといけません。

たとえば、人間には特に気にならない「フローリング」。室内外の犬や猫にとっては、つるつる滑って股関節が脱臼する原因にもなるし、フローリングも爪でキズだらけになるし、できればタイルマットなどで保護したいところ。でもそうすると、衛生面などが気になりはじめます。かといって今時、畳の物件なんても限られていますしねぇ…(というか畳のほうが現状維持は難しいですね)
壁紙くらいなら張り替えればすみますが、木肌がむきだしの柱やハリなんて、キズがついたら一体どうやって直せばいいのかもわかりません。
また、意外とペットと関係が薄そうな電灯なんかも、しっかりカバーがついていないと毛が舞い上がって最悪の場合発火の原因になってしまったりします。

反対に、人間にとってはただの収納スペースなのに、「ここは猫の隠れ家を設置するのにピッタリかも!」と思ってしまうのもまた飼い主目線ですが(笑)

こういう視点で物件探しを始めると、「うちのペットにはここが合わない」とデメリットばかりが目についてしまって、結局、どの物件もいまいち→引っ越しはまた今度…となってしまったのが今回の更新でした。

もちろん、最近ではペットの爪や牙から部屋をまもる防御シートや、インテリアとしても使えそうなオシャレなキャットタワーなど、ペット連れに嬉しいグッズも登場してきてはいますが、特に首都圏での一人暮らしの場合は、住宅事情はそれほど良くはないと感じています。
私の周りでも、猫を飼いたいけど賃貸契約上無理という人がたくさん。

ペットにごはんをあげてトイレを掃除して…と日常的なお世話なんてものすごく簡単なのにペットを飼う人が増えないのは、こうした住宅事情の厳しさがあるのかもしれませんね。