万が一脱走しても、猫は犬と違って、通報されません。
一度愛猫が脱走して、無事にうちに帰ってくるまでの丸3日間、本当に生きたここちもしなかったことから、わが家の猫にはマイクロチップを装着しています。
親や友人には、「猫ごときにそんなタイソウな…」と笑われることもあるのですが、どこかで事故に遭ってないか、とか、凍えてお腹を空かせていないか、とか、考えたくないので、安心料として、去勢手術と同時にマイクロチップ装着。
実はこのマイクロチップ、引越しのタイミングで装着させる飼い主さんも多いようです。
理由はやはり、引越しで家じゅうがバタバタしているときに、猫が脱走しやすいからです。
とくに新居は人にとっても猫にとっても新天地。
ナワバリ意識の強い猫が、突然まったく自分のニオイのついていない不慣れな場所に連れてこられたら、どうにかして、もとの自分のナワバリに帰ろうとする習性もよくみられます。
マイクロチップをつけていれば、どこかで迷子になって保護された場合ほぼ100パーセントの確率で、飼い主のもとに届けられます。
少なくとも保健所に捕獲されて勝手に殺処分、という悲しい事態は免れます。
そして、考えたくはありませんが、万が一事故などで死んでしまった場合にも、人間の目にとまって保健所に連絡がいけば、飼い主のもとに連絡が来るようになっています。
引越しをしても、しなくても、飼い主の安心のために、個人的にはマイクロチップの装着をオススメします。
(ちなみに、海外ではペットへのマイクロチップ装着を義務化している地域もあるそうです)
マイクロチックの引越し(住所変更)
最近よく聞く、ペットのマイクロチップ。
万が一ペットが迷子になって、動物愛護センターなどに保護された時、飼い主情報の入ったマイクロチップをつけていれば、速やかにもとの飼い主のところに連絡がいくという仕組みです。
ただし、GPSのようにペットが地球上のどこにいるかを探索するシステムではないので、できるかぎり脱走・迷子を防ぐ対策が必要なことには変わりありません。
さて、もしマイクロチップを埋め込んだペットが引っ越しをする場合、どのような手続きが必要になるのでしょうか?
日本獣医師会のウェブサイトによると、マイクロチップ内の情報を変更する必要が生じた場合には、チップ挿入時か登録完了時にもらえる「飼い主控」もしくは「登録完了通知ハガキ」で、変更内容を届け出なければいけないことになっています。
(どちらも見当たらない場合は電話で問い合わせよ、とのこと…)
「届け出」といっても方法は至って簡単で、上記の
書類のいずれかをコピーし、変更箇所に二重線(あるいは余白に変更内容を記入)して、日本獣医師会に郵送/FAXで送るだけです。
コピーで差し支えないということは、マイクロチップを埋め込んだ時点で書類のコピーをとっておけば安全ということですね。
せっかくマイクロチップを埋め込んでいてもデータベースの情報が古かったら意味がありませんので、引越しする場合は必ずペットのマイクロチップ情報も更新しておきましょう。
マイクロチップを入れたきっかけ
ちなみに、わが家の猫も大脱走劇を繰り広げ、無事お縄となった後、マイクロチップを挿入されることになりました。
彼の場合は、去勢手術で全身麻酔をしたついでだったので、本猫はまったく覚えていないと思いますが、かなり太めの注射針をブスっと刺すので、意識のある動物は「びっくりして振り向くよ!」と先生が言っていました。
びっくりくらいで済むものなのかは疑問です。
絶対痛いと思います…。
その後1週間程度で、直径7mmくらいの丸いカサブタがべりっと剥がれたので、どのくらい太いかおわかりになるのではないでしょうか。
さて、マイクロチップを埋めて1年近く経ちますが、特に不便そうな様子もないので、埋め込み時の太い注射を除けば、ペットへの負担はほとんどないといってよいと思います。
お値段はマイクロチップ埋め込みが3万円。
データベース登録料が1000円。
(+登録は獣医さんにお願いしたので事務手数料1000円)
決して安くはありませんが、ペットの安全を考えれば、マイクロチップを検討する余地はあると思います。