引越し会社のトラック

昔のドラマや、映画などでの引越しのシーンを見ると、引越し業者のトラックに同情して一緒に移動するシーンがありますが、現実的に、これは可能なのでしょうか?

結論から言うと、NGです。

引越しや運搬会社のトラックの運転手さんは、物を運ぶことはできますが、人を運ぶことはできませんし、会社の規定でも禁止されています。
(バスやタクシー運転手は、2種、大型2種免許を所有しています)

これは、座席があいている場合でも、関係ありません。
もし、運転手さんがいい人で「乗ってく?」と言われ、荷物と一緒に同乗していったとします。運搬の途中で、事故にあった場合、責任の所在はどうなるのでしょうか?誰が責任をとるのでしょうか?保障や保険の扱いはどうなるのでしょうか?

また、引越しプランによっては、直行せず、数か所で荷物を積み込む場合もあります。

マイカーで移動する

家族の引越しはマイカーで移動

家族の引越しの場合、マイカー(自家用車)があればマイカーで移動する場合が多いでしょう。貴重品など自分ではこばなければいけない荷物もあるし、子供も含めた家族一緒に移動できるメリットもあります。

マイカーがなければ、レンタカーやカーシェアリングを利用する方法もありますが、乗り捨てが可能なレンタカーを利用する方がいいでしょう。

ここで気になるのは、引越し業者よりも遅くなったらどうしよう??
ということです。念のため、引越し業者に鍵を渡しておいて、搬入をやっておいてもらう方法もあります。

しかしながら、乗用車とトラックを比べると、通常はトラックの方が移動時間がかかります。引越し業者の方が安全運転をしてくれているのもありますが、大きなトラックは裏道よりも大通りや国道を通って、引越し先に向かうため、カーナビで出た最短距離で迎える乗用車の方が先に到着するケースが多いでしょう。

単身引越しでは公共交通機関を

公共の交通機関で移動

家族での引越しの場合、旧居から新居までの移動は、自家用車やレンタカーで行うことが多いですよね。
特にお子さん連れの場合には荷物も多くなりますし、公共交通機関で迷惑をかけてしまう不安を考えれば、車での移動のほうが安心です。

でも単身引越しの場合はそうもいきません。
バイクや原付を持っている人であれば、ある程度の距離は移動できますが、ひとり暮らしで車を持っている人は、今時珍しいですよね。

したがって、新居までの移動も公共交通機関に頼ることになります。
長距離なら新幹線、近場なら在来線、場合によっては路線バスも。

よく、ドラマなどで引越しのトラックに同乗して移動するシーンが見られますが、家族向けの引越し専用ハイヤーでもない限り、原則的に引越しトラックへの同乗はできません。

ですから、単身引越しの場合は、携帯する荷物を出来る限り少なくして、身軽に移動したほうがよいようです。

さて、公共交通機関で移動する場合、当然のことながら、引越し作業員とは別行動で新居に向かうわけですから、作業員さんの緊急連絡先を聞いておくのがオススメ。

電車が遅れたり道路が渋滞したりしたときに、到着時刻について連絡を取り合うことができるからです。

うっかり聞き忘れた!という場合には、引越し業者の本社などに電話すれば、連絡を取り合ってくれることもありますが、やはり作業員さん本人の携帯電話を聞いておくのがベストだと思います。