引越し当日、洋服や書籍、雑貨などは、とにかく徹底的に段ボールに詰めて業者さんに運んでもらえばいいわけですが、絶対に、自分で運ばなければいけないものがあります。引越し会社の標準引越運送約款や営業マンに確認しておくとよいでしょう。

要は「貴重品」と呼ばれるものですが、旅行と違って、引越しの場合には「貴重品」の量も膨大となり、肌身離さず持ち歩くのは困難になります。
パっと思い浮かべるだけでも、現金、有価証券、貴金属宝石類、銀行の預金通帳、実印、認印、パスポート、保険証、etc。
これらに加えて、引越し関係書類なども、いつでも取り出せるよう携帯しておかないといけません。

さらに、引越し時は動きやすい服装が大原則ですから、大きなバッグを持ち歩くこともできません。

こういう場合、貴重品の管理はどのように行うのが最もスマートでしょうか?

スーツケースを活用し、手荷物に!

貴重品は鍵のかかるスーツケースに入れる

まず徹底しなければいけないのは、ひと目で貴重品だとわかるようにしておくこと。
つまりほかの荷物の段ボールとは、明らかに違う状態にしておくことが大切です。

具体的には、カギのかかるスーツケースなどにまとめて、段ボールとは別の場所に置いておき、移動時に自分で持ち運べるようにしておくのです。

そうすることで、業者が誤ってトラックに積んでしまうのを防ぐことができますし、忙しくても、貴重品の目視確認が行いやすくなります。また、もし、万が一紛失した場合に備えて、中身のリストも作っておきましょう。スマホで写真もとっておくと、警察に被害届を出す場合でも手続きがスムーズにいくでしょう。

段ボール詰めが間に合わないと、ついつい「当日自分で運ぼう…」という思考に陥りがちですが、貴重品類を自分で運ぶことも考えて、荷造りを行うとよいでしょう。

盗難・紛失にも気を付ける

貴重品の盗難に注意

マイカーで引越し先に移動する場合、貴重品は車に入れておくと良いかも知れません。家の中で安全な場所があればいいですが、引越し当日は作業員を含めて多くの人が出入りします。ガスの閉栓に来る場合もあるでしょう。

そんなときは、車の中に貴重品を入れておく方法もありますが、しっかりと鍵をかけるか、一番いいのはだれかが車に残っていることです。車の鍵も完全ではありませんし、荷物の出し入れで、つい鍵をかけ忘れる場合もあるかも知れません。そんなときに置き引きや盗難被害に合わないように注意しましょう。

基本的に貴重品の管理は自分たちで行うこととなります。旦那さん、奥さんなど協力できる人がいつ場合には、しっかりと協力して、自分たちにとって分かりやすいように梱包しておきましょう。そして、どうしても心配なものや、あまりにも高価な時計やアクセサリーなどは貸金庫を利用する方法もありますので、いざというときのために頭の片隅に入れておきましょう。