8月も1週間を迎え、小学生や中学生の子供たちは夏休みを満喫しているようです。

海にプールにと、夏を楽しんでいる反面、スーツ姿のサラリーマンや寝苦しい熱帯やなど
猛暑はまだまだ続きそうですね。

私は普段の生活ではエアコンはあまり使わず、自然の風や扇風機、サーキュレーター、ひんやりタオル、アイスノンなどを活用しているのですが、
最近は夏の疲れが溜まってきたのか、エアコンをスイッチONする機会が多くなってきました。

でも、エアコンを使うと電気代が気になります。電気代がリアルタイムで見れて、今月は●●円になりますよ!
って分かりやすく表示されていればいいんですけど、普通の家にはそのようなメータはないですからね。

というわけで、エアコンの電気代を節約する方法について調べてみました。

1ヶ月間つけっ放しにすると!?

びっくり!

エアコンを1ヶ月間つけっ放しにしたときの電気代を見積もった人がいました。

1時間で、14円くらい
1日で、300円くらい
1ヶ月間で、12000円くらい

という結論になったようです。でも、この計算の前提は、ワンルームマンションで、エアコンは2.2kwの小型タイプ(消費電力500W強)、東京電力の電気代を参考に計算したものです。

あくまでも計算値なのと、エアコンの使用状況は部屋の広さや日当たり、木造、鉄骨などによって異なってきますので、参考程度に見ていただきたいのですが、

大雑把に見て、エアコンをつけっ放しにすると、1部屋辺り1万円強の電気料金が追加される!と考えておきましょう。

首都圏など都会ではエアコンはもはや生活必需品となっています。エアコンを使う必要があるなら、少しでも省エネできるほうがいいですよね。特に熱帯夜の場合、多少お金はかかっても睡眠の質を確保しないと夏バテの原因になったり、最悪睡眠中に熱中症になってしまうリスクもあります。

そこで、エアコンの消費電力を減らす方法として、エアコンそのもので対応する方法と、エアコン以外で対応する方法、エアコンが節約できる住宅選びの3方向から見ていきます。

エアコンの節電方法

エアコンのフィルタ掃除

まずは、エアコン自体で対応する節電方法です。

 ・フィルターを掃除する
 ・設定温度を下げすぎない(目安は、28度)
 ・送風口(ルーバー)は水平にする
 ・風量を強にする
 ・オン、オフを繰り返さない
 ・室外機に直射日光を当てない

まずは、エアコン本来が持っている性能をきちんと発揮できるようにすることが大切です。ありきたりですが、フィルターをきちんと掃除しておきましょう。エアコンをフィルターが汚れていると、冷却効率が落ちるだけでなく、煙草やカビ、ダニなどの臭いや細菌が繁殖して健康上や衛生上も良くありませんので。

そして、エアコンの送付口から出てくる冷たい空気は、室内の空気と比べて重くなるので、下に溜まります。涼しく感じるポイントは部屋全体を冷やすこと。このためにも、エアコンから出る冷風は出来るだけ水平にして、部屋全体を冷やすようにしましょう。足元は冷えるけど、頭からは汗が出ている。。。。なんてことにならないように。

このとき、風量を「強」にしておくことがポイントです。省エネを考えると、「弱」「微弱」「自働」などがいいように思いますが、実は違うのです。エアコンの機能として、冷やす機能と、風を送る機能があるのですが、電力消費が大きいのは冷やす機能です。

ですから、冷やす機能を最大限に活用するためにも、電力消費の比較的少ない送風機能に頑張ってもらいましょう。特に、エアコンスタート時の室温が高い状態の時は、できるだけ室内の空気をかき回して、部屋全体を冷やしていくようにしましょう。

さらに、エアコンの特徴として、スイッチをONしたばかりの立ち上げ時が一番電気を必要とします。LED電球のようにこまめにON、OFFを繰り返しても省エネにはなりにくいことを覚えておきましょう。

室外機を冷やす

エアコンの室外機を水で冷やす

最後に、室外機についてです。室外機は室内の熱を外に逃がしてくれる車で言うとラジエターのような働きをしてくれるのですが、室外機自体が熱くなっていると冷却効率が落ちてしまいます。

直射日光が当たるからと言って、室外機の位置や角度を変更するのは難しいと思いますが、ひさしをつけて日陰になるようにしたり、室外機の前を整理して空気を通りを良くするなどして熱交換の効率を上げておきましょう。
(上記の原理は、車のエアコンや冷却水に例えると分かりやすいかも知れません。普通に走っているときには、冷却水の温度も正常でエアコンも良く効きますが、渋滞にはまってノロノロ運転になると、エアコンの効きが悪くなったり、オーバーヒートしやすくなる原理と同じです)

もし、可能でしたら、写真のように冷やす方法もあります。バケツに水を入れて、ぬれぞうきんで室外機全体を冷やしています。Twitterで話題になった方法でしたが、実際に試してみたところ、以前よりもよく冷えるようになりました。
ただし、室外機も電気製品で、水がかかると故障する可能性があります。メーカー推奨の方法ではありませんので、自己責任にてお試しください。

あと、エアコンそのものについてですが、今使っているエアコンは何年間使っていますか? もし10年以上使っているのでしたら、新品の省エネタイプに変更した方がいいでしょう。
エアコンの中の冷媒の劣化や、省エネ効率化など技術の進歩もあって、最新式のエアコンは冷却効率も良く、省エネの場合が多いです。

特に、引越しの時にはエアコンの取り外しを行いますが、あまり古いエアコンの場合は思い切って買い換えてしまうほうが、後々の電気代や故障のリスクを考えたら得策でしょう。

エアコン以外での節電方法

換気で電気代節約

続いて、エアコン以外での節電方法です。

 ・まずは空気を入れ替える
 ・厚めのカーテンやすだれ等で直射日光を遮る
 ・扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
 ・インテリアを寒色系でまとめる
 ・就寝時は、アイスノンを使う

 
仕事や外出から家に帰ったとき、夏のこの時期は暖房とつけていたんじゃないか? ってくらいム~っとする時がありますよね。こんな時は、まず換気です。室内の空気をある程度入れ替えてから、エアコンのスイッチONにしましょう。

エアコンでせっかく冷やしているのに、直射日光が入ってしまっては、冷房を掛けながら、暖房を付けているのと一緒です。厚めのカーテン、すだれ、ひさしなどを活用して、直射日光を部屋の中に入れないようにしましょう。日中は北向きの部屋で過ごすのもいいかも知れません。

エアコンの設定方法では、風量を「強」にすると書きましたが、扇風機やサーキュレーターで空気を循環されるのも効果的です。部屋全体を冷やす効果の他に、空気の流れがあることにより体感温度が下がるので、設定温度を1から2度高めに設定できる場合もあります。

そして、これは気休めと言う人もいるかも知れませんが、暑い、寒いは、気分に大きく左右される場合もあります。部屋の雰囲気をブルーや白の寒色系にしたり、金魚鉢を置いたり、風鈴を飾ったりと涼しげな雰囲気を演出してみましょう。カーテンの色を変えるだけなら簡単に出来ますので、おすすめです。

電気代が節約できる住宅選び

風通しの良い住宅

最後に電気代が節約できる住宅選びについて書いていきます。主にエアコンなど夏場の住宅環境については、以下のポイントがあります。

 ・南向きの住宅なら部屋の中に直射日光が入らないように
 ・風通しの良い物件を選ぶ(窓が開けられるかも重要)
 ・住宅密集地よりも、自然が豊かで、静かな物件を
 ・最上階は避ける
 ・一軒家ならソーラーパネルを設置する
 ・フローリングや壁など白系の涼しい色合いの物件を選ぶ

特にファミリー向け住宅では、南向きが人気があります。これは洗濯物が良く乾いたり、家の中がかび臭くならなかったりと、家族が住む上でメリット大きいのですが、夏場の暑さ対策としてはデメリットになることもあります。

南向き物件の場合は、広めのバルコニーを設置して、部屋の中に直射日光が入らないようにしたり、ひさし、すだれ、ゴーヤやヘチマなど緑のカーテンを利用するのも良いでしょう。

そして、これだけエアコンが浸透している現代でも、風通しが良いことは大切です。そして、窓を開けやすい環境かどうか、例えば隣の家と密集していたり、都市部で窓開放すると騒音や排気ガスが入ってくる物件は避けたほうが無難です。

可能ならは、公園の近くなど木々や自然がある環境の方が涼しい風が入り込んでくることが多いです。都市部では、ビル風の熱風が入ってきたり、騒音でさらに暑さ感が増してしまうこともあります。

最上階は人気の物件ですが、暑さ対策に関してはデメリットもあります。屋上に降り注いだ太陽の光りと熱が天井から伝わってきて、エアコンの効き具合が悪くなることも多いです。断熱処理をしっかりをしている物件を選ぶか、最上階は避けたほうがいいでしょう。

一軒家の場合は、屋根の上にソーラーパネルを置くことによって、屋根の上にもう一枚の屋根を置くような感じになり、太陽の熱が入りにくくなったケースもあります。また太陽光発電を設置すると、昼間のエアコン代を賄える可能性もあるので、一石二鳥ですね。

あとは、涼しげな住宅を選ぶことです。見た目にも。フローリングや壁紙などは常に目にするものなので、特に暑がりの方は、白系や寒色系を選ぶのが良いでしょう。

最後に、夏場の物件選びは、一番暑い日の、一番暑い時間に回りましょう。不動産屋さんの営業担当の方は、それぞれの物件に住んだ経験がないので、そのマンションやアパート、一軒家がどれだけ暑くなって、風通しやエアコンの効き具合がどのくらいかなんて分かりません。

でも、一番暑いときに新居探しをすれば、夏の暑さがどのくらいなのか、自分で体感できますし、夏場の快適さも分かると思います。ただし、これは夏場の引越しと一緒ですが、熱中症には気をつけていきましょう。