引越し蕎麦の習慣
引越しというと「引越し蕎麦」がありますが、実際に引越し蕎麦を贈っている方はいるのでしょうか。
引越し先に着いたら、
「これから先、そばのように細く長くお世話になります」
の意味で、向こう三軒両隣と大家さんに蕎麦を届ける習慣がありました。
引越しの報告をする引越し挨拶状でも引越しそばがデザインされていることも多いですし、何となく引越しのイメージにもなっていますね。
引越し蕎麦の習慣は今もあるの?
しかしながら、最近では引越し蕎麦の習慣はなくなりつつあるようです。
というか、少なくとも私の周りで引越し蕎麦をあげたり、もらったりした人はほとんどいません。
(私自身も引越し蕎麦をもらった経験は、ほとんどありませんし、引越し蕎麦を贈った記憶もありません)
これには色々な理由が考えられますが、特に都会の場合、核家族化が進んだことや、共働き等で、家にいる時間が少なくなり、蕎麦を届けても留守なことが多く、渡せないうちに痛んでしまうことがあるからだと考えられます。
だからといって、引越しの挨拶が不要というわけではないと思いますので、引越しをしたらできるだけ早くに挨拶をしましょう!
向こう三軒両隣、マンションなら上下階の人も含めて、引越しの挨拶に行くときには、タオルなど日常的に使えて、そんなに値段のはらないものをお土産にするケースが多いようです。
引越し先の習慣に合わせて
一方、大家さんがご年配の場合には、引越し蕎麦を贈ると喜ばれる場合もありますので、状況に応じて、臨機応変な対応をしてみましょう。
引越し先の地域によっては、蕎麦文化が発達していて、そばを食べる習慣が定着している場合などは、引越し蕎麦を贈ると喜ばれるかも知れませんね。
十割そば、二八蕎麦、更科蕎麦、田舎蕎麦、藪系の蕎麦など、お蕎麦にも色々な種類がありますので、どんなお蕎麦が良いかは、引越業者の方などに相談してみると良いでしょう。
ただし、一人暮らし、特に女性の一人暮らしの場合には防犯上、隣近所に挨拶をしない場合もありますので、このあたりは臨機応援でよいでしょう。
まとめ
引越し蕎麦を贈る習慣はほとんどなくなってしまいましたが、引越し先での人間関係がなくなったわけではありません。時代や土地にあった方法でのお付き合い、人間関係があります。
引越しをすると、今まで当たり前だった習慣や環境が当たり前でなくなることも多いです。慣れるまでは大変なこともありますが、全く新しい人生が始まるきっかけになるかも知れません。
引越しとは、住んでいる場所、住所が変わることですが、それに伴った様々なことも変わっていくことを意味します。
新しい場所での、新生活はどんな風にスタートしますか?
引越し蕎麦は引越し先での人間関係を作るひとつの方法でしたが、これからの時代は人それぞれの方法で、ご近所づきあいをしていく時代になっているのかも知れませんね。