引越しをする際もし、現在歯科治療を続けている人は要注意です。
歯医者さんには、華道や茶道などにあるような「流儀」のようなものがあり、引越し先で、それまでとまったく流儀の異なる歯医者さんにかかってしまうと、治療の継続性がストップしてしまうのです。

子供の矯正歯科は要注意!

小児歯科

軽い虫歯程度ならよいのですが、最も注意しなければならないのは、お子さんの歯列矯正治療の途中で、に引っ越さざるを得なくなった場合です。

歯列矯正には終了まで何年もかかりますし、ワイヤーがとれた後も歯並びを保つために定期的に歯医者さんに通わなければいけません。

矯正治療を始める際に、「引っ越す予定はありますか?」と聞いてくれる歯医者さんはまだよいのですが、なかには「絶対引っ越さないでください!」とおっしゃる先生もいるそうです。

引越し後も、それまでの歯医者に通い続けられれば良いのですが、引越し先が遠く離れている場合には、定期的に歯医者さんに通うのがかなり難しくなってしまいます。

最も一般的なのは、歯医者さんに引越し先を告げて、引越し先から通える範囲の、「同じ流儀の歯科医院」への紹介状を書いてもらうことです。

それまで行った治療過程をムダにしないためにも、引越しが決まったらなるべく早目に主治医に連絡することをおすすめします。

虫歯の治療や定期健診であっても

歯列矯正や歯並びの治療まで行かなくても、虫歯の治療や歯石を落としてクリーニングしてもらう場合でも要注意です。

虫歯治療において、抜歯を最終手段として、基本的には予防医学(具体的には歯磨き指導や定期的なクリーニング)を中心に行ってくれる場合はいいですが、たとえばインプラントが専門ですと、ちょっとひどくなるとインプラントを進めてくるかも知れません。

もちろん、虫歯の進行状況や歯科医の得意分野などもあるでしょうからそれに合わせた歯医者に行くのがいいでしょう。矯正装置や歯周病の相談にどのくらいのってくれるか、麻酔はどのくらい使うのか、親不知は上手に抜いてくれるのか、などなど歯医者さんのやり方は千差万別です。

子供の学校での口コミや評判を聞いたり、近所の人に聞いてみたりして、自分にあった歯医者さんをみつけましょう。よくよく探してみると、美容院や歯科医院の数は意外と多いものです。