省エネブームに乗ってLED電球がぐっと身近になっていますが、

LED電球のこと分かっていますか? 

実は私も誤解していた部分があったので、自分の失敗談も含めてまとめて行きます。

引越しの見積もりが安くなったから、LED電球を購入しようと考えている方も、
まずは、こちらでLED電球についておさらいしてみましょう。

LED電球って何?

白熱電球、蛍光灯、LED電球

まずは、LED電球についてのおさらいから。

住宅の照明器具としては、大きく分けて

 白熱電球(又は裸電球)
 蛍光灯
 LED電球

の3種類があり、それぞれにメリットデメリットがあります。

歴史的には、白熱電球が一番最初で、構造が簡単なため値段が安価であるというメリットの反面、を発生するため、消費電力も大きくなるデメリットがあります。しかしながら、最近では100円ショップでも購入でき、使用用途も多いです。

次に出てきたのが蛍光灯です。点等時にグローランプが必要で若干の瞬時に点くことは出来ませんが、光が拡散して、明るさが確保でき、消費電力も抑えられるメリットがあります。デメリットとしては、電球よりも値段が高くなること、水銀を使用しているため、処分方法が面倒になることがあります。

最後にLED電球ですが、これは電球のようにフィラメントを使用したり、蛍光灯のように真空放電を使用したりはしません。発光ダイオードと呼ばれる半導体(有名な半導体は、IC、LSI、トランジスタなど)から発光されます。発光ダイオードでは、光りだけで熱が発生しないため、消費電力が極めて小さくなるメリットがあります。

ただ、LEDをさせるためには電子回路が必要で、発光ダイオードの性能だけでなく、電子回路の質もLED電球の質に影響するため、技術力のあるメーカーの製品を選ぶことが大切です。

LED電球のメリット

LED電球のメリット

LED電球のメリットは、以下のとおりです。

 ・明るい
 ・消費電力が小さい
 ・寿命が長い

まず、明るいですが、これは直進性についてです。懐中電灯や車のヘッドライトとして使用する場合、光りが同じ方向に進んでいくため、とても明るく感じます。その反面で、拡散性は乏しいため、部屋の照明器具として使用する場合には、いくつかを組み合わせたり、光りが拡散するように反射させたりと工夫する必要があります。

そして、省エネには一番のメリットが消費電力が小さいことです。コンビニなどのお店や、ガソリンスタンド、美術館、図書館などなど、長時間の照明を必要とする場合には、消費電力が小さくなるメリットはとても大きいでしょう。

最後は、長寿命。LED電球に交換する理由として一番多かったのは、省エネですが、二番目の理由として多かったのは超寿命ではないでしょうか。一度取り付けたら、10年間は使える! といわれ、階段や高い天井など交換かしずらい照明をLED電球に交換するケースが増えました。

特に人気が高かったのが、お年寄りの住宅。お年寄りにとって電球交換は一苦労ですが、10年間使えるとなれば、一生使える感覚で導入することが出来ます。

また、引越しのタイミングで、白熱電球や蛍光灯をLED電球に交換する方も多かったです。引越しでは見積もりが安く抑えられたりして、照明器具を新規購入することも多いと思いますが、思い切ってLED電球に交換されれば、人によっては電球の交換は次の引越しまで不要ということになりますからね。

LED電球のデメリット

身近になってきたLED電球

いいこと尽くめLED電球のようですが、残念ながらデメリットもあります。

 ・値段が高い
 ・思ったほど明るくない
 ・熱に弱い(換気が十分な場所のみ設置)

まず一番のデメリットは値段が高いことですね。白熱電球は100円ショップでも購入できるほど安価になってきましたが、LED電球は安くても1000円くらいからです。もし、電気屋さんに工事をしてもらう場合には、まずは見積もりをとってもらいましょう。

次に言われるのが、思ったほど明るくない。これはLED電球と白熱電球、蛍光灯の光りの種類の違いにあると言えます。白熱電球や蛍光灯は、光りが広がっていく性質があるのですが、LED電球は拡散せず、直進していく性質があります。

例えば部屋の照明に使用した場合、光りが拡散しないと、「なんとなく暗い」って感じになってしまいますよね!?

後、LED電球の明るさも分かりにくいですね。照明器具は消費電力(W)で表現されることが多いですが、LED電球はルーメン(Lm)で表現されます。おおよその目安としては

 60W形 → 810ルーメン(lm)
 40W形 → 485ルーメン(lm)
 30W形 → 325ルーメン(lm)
 20W形 → 170ルーメン(lm)

となりますが、光の色(昼白色、電球色)などで明るさの感じも変わってきますので、あくまでも目安とかんがえましょう。照明器具の明るさを正確に見積もるのはかなり難しく、感覚的な要素も大きいこともお忘れなく。

最後は、熱に弱いデメリットについてです。LED電球は、発光ダイオードからの発熱はほとんどありませんが、発光ダイオードを光らせるための回路からは熱が発生します。ですから、密閉された場所や換気が良くないところでは、故障しやすくなります。

LED電球はどこで使う?

LED電球の使い道

それでは、LED電球はどんな照明に向いているのでしょうか?

 ・交換が困難な場所
 ・点灯、消灯の回数が多い場所
 ・長時間使用する場所

まずは、交換が大変な場所、階段や高いところにある証明、はLED電球のメリットが享受しやすいです。脚立が必要だったり、電気屋さんに頼まないと電球交換できないような場所は、電球が切れていなくても引越しのタイミングなどでLED電球に交換しておくと良いでしょう。

洗面所、トイレ、玄関などなど点灯、消灯を繰り返す場所ではLEDが向いています。まずはこのような場所からLED電球に交換してみましょう。ただし、お風呂場の電球など湿度が高く、密閉された場所には向きませんので、ご注意を。

最後は、長時間点灯する場所です。一般家庭では、リビングルームやダイニングルームの照明などがありますが、LED電球は広がりがあまり良くないので、光りが拡散されるように工夫された照明器具を使いましょう。

最後にLED電球を購入する注意として、きちんとしたメーカー品を購入しましょう!

というのも、LED電球は、発光ダイオードと電子回路のセットで品質が変わってきます。もし、安かろう、悪かろうの商品を購入してしまうと、故障箇所(心配箇所)が増えるだけです。多少高くても、パナソニック、東芝、アイリスオーヤマなど国産の有名メーカーで購入するのが良いでしょう。

せっかく購入しても、数日間で切れてしまった。。。なんてケースもあるようです。というか、私の場合ありました。それ以来、LED電球を購入する際は、メーカーや品質などに注目しています。