ペットとの引っ越しは引っ越し前〜引っ越し当日ももちろん手間がかかりますが、実は引っ越した後も大事。
ペットには「引っ越し」という概念がなかなか理解できないうえ、犬や猫などテリトリー意識の強い動物の場合、無理矢理テリトリー外に連れ出されたというストレスも大きいので、引っ越し後のペットはかなり不安な気持ちになっています。
猫なら夜鳴きが酷くなったり、犬であれば食欲が落ちたり。
せっかくの新居で大暴れされた…という体験談も本当によく耳にします。
でもそこで決して怒ってはいけません。だってそもそも人間の勝手のせいでそんな状態にさせてしまったんですから!
何より大事なのはペットに「このおうちは安心できる場所だよ^^」と根気よく教えてあげることです。
図々しい性格のペットであれば、自分のニオイのついたトイレ用品やブランケットさえあれば、単純に「安心できる場所」と認めてくれることも多いようです。
でも神経質なペットの場合はなかなか心を開いてくれないことも…。特に1匹だけで飼っている場合は不安も大きいようです。多頭飼いならペット同士で遊ぶことでストレスを解消できますが、1匹の場合、飼い主がかまってあげないとかなり寂しい思いをすることになります。
具体的にはブラッシング、散歩、おやつをあげたり、それにペットが落ち着いて休めるスペースを作ってあげることも大事です。
あまり干渉せずペットが慣れるに任せたほうがよい、という意見もあるようですが、突然知らない場所に連れてこられたうえに飼い主もそっけない…なんて、余計にペットの不安を増殖させてしまいます。
その結果、ペットが大きな声で鳴くようになりご近所さんに文句を言われ、結果的に人間もストレスをかかるという状況を防ぐためにも、引っ越し直後は少し甘やかしてあげるのがオススメ。
運動や食事ではなく、愛情で発散されるストレスもあるということです。ペットにしてみれば唯一の頼みの綱が飼い主なんです。
「干渉」というのは、早速獣医に連れて行く!とか、新居に友人を呼んで騒ぐレベルのことを控えましょうというだけで、ペットとのスキンシップはむしろ多めのほうがよいように思われます。
「このおうちは安心!」とペットが思ってくれれば、こっちのもの!
引っ越し後にペットが元気なさそうな場合は、この引っ越しストレスが原因かもしれませんので、ペットの様子をチェックして少しでも早く安心させてあげられるとよいですね。