引越しの中でも、特殊な引越しのひとつが、仮住まいの引越しです。
なぜなら、仮住まいへの引越しと
新居への引越しと、
2回の引越しが必要になるからです。
引越し業者への見積もりも、できるだけ安く抑えたいですからね。
仮住まいについて
仮住まいとは、その名の通り、一時的に住む住む家のことです。
一軒家・一戸建ての建て替え、マンションリフォームやリノベーション工事中に
期間限定で仮住まいで生活することになります。
リフォームなら1ヶ月から長くても半年くらい、建て替えなら4ヶ月から6ヶ月ほどかかります。その期間に生活をするための物件探し、引越しの裏技など仮住まいに必要なことを書いていきます。金額面でも、出費額が大きくなるので、業者への料金見積もりもとっておきましょう。
仮住まいで必要なこと
それでは、仮住まいを行うにあたって、必要なことを列挙しますと、
・短期間で賃貸できる住居を手配
・貸し倉庫(トランクルーム)の手配
・ライフライン(電気、ガス、水道)の移転手続き
・引越し業者の手配(戻り便など2回分の見積もり)
・その他
となります。
まずはじめは、仮住まいの手配ですが、これは1年未満の短期間で賃貸できるマンションやアパート、場合によっては一軒家の物件を探すことになりますが、
短期間で、子供の学区内で、十分な広さがあって、予算内の物件となると、時期にもよりますが、かなり大変な場合もあるでしょう。
不動産屋さんに加え、仮住まい専門の物件を扱う業者や、ウィークリーマンションの利用も念頭に入れておきます。
レンタル倉庫(トランクルーム)を活用する
引越しと同時並行で探すのが、仮住まいの間に利用するレンタル倉庫です。
通常は、予算の問題もあって、今住んでいる家よりも仮住まいの方が狭くなるため、どうしても置けない荷物が出てきます。そういった荷物を一時的に保管できる倉庫を確保しておきましょう。
仮住まいは短期間ですが、電気、ガス、水道といったライフラインなしてでは生活することは出来ません。移転手続代行サービスを利用するなど、確実に住所変更を行っておきましょう。
2回の引越し
続いて、引越しですが、これが厄介です。仮住まいの場合、通常の2倍引越しをしなければいけないからです。現住所から仮住まいまでと、仮住まいから新居までの2回分をまとめて見積もるなどして、トータルでの引越し料金を安くしてもらうのが良いでしょう。
その際、引越業者選びを取り違えてしまうと、引越し費用が大きくかかってしまいますので、一括見積もりサイトを利用して、いくつかの業者を比較検討しましょう。
仮住まいで困ること
上記、仮住まいで必要なことの「その他」にあたる部分について補足します。
今住んでいる住宅よりも、仮住まいの方が条件的には制限されているケースが多いため、以下のような問題が生じます。
・ペットを飼うことができない
・駐車場、バイク置き場、駐輪場が確保できない
・ピアノの設置場所が確保できない
・通勤、通学が不便になる
ペットは連れていけない!?
仮住まいに関しては、普段は一軒家に住んでいる方であっても、マンションやアパートなどの共同住宅に住むケースも多くなります。そうなると、ペット可のマンションを探すのがかなり大変な場合もあるでしょう。
そういった場合には、一軒家での賃貸を探すか、ペットホテルやペットショップ、あるいは知人に預かってもらう方法も検討しましょう。
ペットは人間以上に住宅環境の変化に敏感です。あせらずに愛情をもって対応していきましょう。
駐車場はケースバイケース
バイク置き場、駐輪場は何とかなったとしても、大変なのが駐車場です。仮住まいの近くで探せればいいのですが、駐車場がいっぱいだったりするケースもあります。車通勤をされている方なら、駐車場は必須ですが、サンデードライバーの方なら、ちょっと離れた場所でも安く借りられる駐車場を探すなど、工夫をしてみましょう。
ピアノ
ピアノに関しては、かなり難しいかも知れません。音楽家やミュージシャンの方ならピアノが弾ける防音設備つきの物件を探す必要があると思いますが、そうでなければピアノを預けるか、ピアノ処分や買い取りに出してしまう方法もあります。
通勤通学
そして、通勤通学の経路が変わるため、通勤時間、通学時間なども変わることを念頭に入れておきましょう。場所によっては、夜遅くに帰宅する場合にいは、交通状況やセキュリティ上で注意しなければならないこともあるでしょう。
大人は多少経路が変わっても、なんとか通勤できます。しかし、小学生や中学生となると学区内で探す必要もありますので、難易度は上がってくるでしょう。
快適な仮住まいにするために
仮住まいの間でも、少しでも快適な生活を送るためのコツがあります。
ポイントは3つあります。
・住居環境の違いを認識する
・ご近所との人間関係を大切にする
・割り切る
まず最初は、今住んでいる家と、仮住まいとは住宅環境が全く違うことです。
住宅環境の違い
リフォームや建て替えでかなりの費用がかかる分、仮住まいでは予算を削減したいですよね。そうなると、普段は一軒家に住んでいる方も賃貸のアパートやマンションに住むケースが多くなります。
当然ですが、持ち家の一戸建てと、賃貸のアパートでは、使い方も自由度も全く違ってきます。
木造アパートや軽量鉄骨のマンションの場合、当然ですが、周りからの生活音が聞こえてきますし、自分たちの出す音も隣近所、上下階に影響を与えます。
足音、ドアの開け閉め、テレビの音量、掃除機の音、友人知人を呼んだときの話し声などなど、音が出るものに関しては、基本的に注意しておきましょう。
また、集合住宅の場合は、駐車場、駐輪場、廊下、ゴミ置き場など置いていいもの、いけないもの、ゴミだしのルールなども決まっています。持ち家の一戸建てのような自由度はないので注意しましょう。
特に自転車の置き場所ではトラブルになることも多いので、気をつけておきましょう。
ご近所トラブルに注意!
次に、ご近所の方との人間関係についてです。仮住まいと言っても、短期間であるとは言っても、ご近所の方にとっては新しく引越しをしてきた方です。通常の引越しと同じように、両隣、上下階の方に引越しの挨拶をしましょう。
そして、挨拶だけでなく、ご近所の方との良好な人間関係を築くことも大切です。すぐに引越しをするからと言っても、仮住まいの場合、そう遠くない近所に新居があることが多いです。街中や、子供の学校関係でばったり会う可能性もあるかも知れません。
割り切りも大事
最後は割り切るということです。これは上記の人間関係以外についてです。
たとえば、荷物の量です。仮住まいには、必要最低限の荷物だけを持っていきましょう。どういしても心配なら、近所で24時間出し入れ可能なトランクルームを借りておくなどして、自分の生活環境は整理整頓させておくことが大切です。
もうひとつは住宅環境です。仮住まいの間も快適に生活したいところですが、残念ながら予算は限られています。部屋の数や住宅の広さ、駅からの距離など交通の便、日当たり、風通し、通学路にあるか、駐車場が備わっているかなど
色々な条件があると思いますが、自分なりに優先順位を決めておきましょう。仮住まいの間はできるだけお金を節約して、その分の資金を新居に回すほうが長期的に考えれば快適な生活になりますからね。
仮住まいと引越し業者について
最後に仮住まいと引越し業者の活用方法についてまとめておきます。
仮住まいの場合、通常の倍、2回の引越しが発生するため、引越し業者選びは慎重に行いましょう。
引越し料金が安いことも大切ですが、引越しそのものの質、サービス内容、オプション内容などについてもしっかりと見ておきましょう。
ヤマトホームコンビニエンスの立替引越パックや、荷物預かりサービス、戻り便など仮住まいを前提とした引越しサービスもありますが、全てを比較するのは難しいので、一括見積もりサービスを利用するのが良いでしょう。