一括見積もりサイトなどで、引越し料金の見積もりを依頼したら、
次のステップは、訪問見積もりです。
訪問見積もりとは、
実際に引越し業者に自宅に訪問してもらい、見積もり額を確定することです。
<目次>
1.訪問見積もりなし!は可能なの?
2.訪問見積もりで、何をする!?
3.訪問見積もりを嫌がる理由は?
4.引越しのやり易さ(やり難さ)を確認する
5.荷持量と種類を確認する
6.必要な作業が全て網羅されているか?
7.見積書を作成する(正式見積もり)
8.Q&A
9.体験談
訪問見積もりなし!は可能なの?
ただでさえ忙しい引越し時期に、引越し業者の営業マンに来てもらった対応するのは、なかなか大変ですし、部屋の中が散らかっていたら、見られたくないのは、当然ですよね!?
こんなとき、訪問見積もりナシは、可能なのでしょうか?
引越し業者の中には、訪問見積もりをしないで、引越し費用の見積もり額を確定してくれる場合があります。でも、この場合、後々の引越しトラブルに発展する可能性も高まってしまうことを認識しておきましょう。
1)想定よりも荷物が多い
2)想定よりも作業が多い
3)想定外のトラブルが発生した
2トントラックで運搬できると想定していたけど、想定外の荷物がでてきて、4トントラックが必要になった。
エレベータがなくて、階段も狭くて、荷物の搬出通路や搬入通路が確保できない
住宅前の道路にトラックが駐車できず、作業量が大幅に増えた(作業員の追加など)
分解できない(していない)など、想定外の家具で、トラブルが発生
引越しの時には、いろいろと想定外なことが起こるものです。
でももし、訪問見積もりなしにできるとしたら、以下の条件が必要になります。
1)お客さんによる引越し状況の説明が完璧
2)引越し業者の理解、および経験値が高い
3)作業内容がシンプル
例えば、引越し単身パックで、段ボールの箱数や、カートの大きさがあらかじめ決まっているもの。エアコンやウォシュレットの工事ナシなどが考えられます。
と言うわけですので、可能な限り訪問見積もりはしておいたほうがいいですが、心配することはありません。以下で訪問見積もりで失敗しないコツをお知らせします。
訪問見積もりで、何をする!?
引越し業者の訪問見積もりで、やることは大きく分けて3つです。
1)引越しのやり易さ(やり難さ)を確認する
2)荷持量と種類を確認する
3)必要な作業が全て網羅されているか?
4)見積書を作成する(確定見積もりを出す)
できれば訪問見積もりをしてもらいたくないと思っている方も多いと思いますが、
訪問見積もりは、引越し料金を確定する上で、大事な作業ですので、怖がらずに依頼しましょう。
その際、一括見積もりサイトで安心な引越し業者を選択するとともに、ここでの訪問見積もりのポイントを確認して、経済的で質の良い引越しにしていきましょう。
訪問見積もりを嫌がる理由は?
そうは言っても「訪問見積もりは嫌だ!」という方もいらっしゃるでしょう。
それは、多分こんな理由からでしょうか。
■他人に家に上がって欲しくない
■忙しくて、時間が取れない
■その後のしつこい営業電話が心配
この中で一番の心配は、営業担当者からのしつこい「営業迷惑電話」でしょうか。
引越し業者としても、見積もりを依頼されたからには、実際に引越し業務を請け負って、売り上げにつなげたいという気持があるのは当然です。
しかしながら、一括見積もりサイトからのお客さんは、とても大切で、もしクレームを入れられてしまったら、一括見積もりサイトからの集客はできなくなってしまいます。
ですから、安心して引越しして頂くためにも、本サイトでご案内している一括見積もりサイトのご利用をおすすめしています。
引越しのやり易さ(やり難さ)を確認する
訪問見積もりの際、業者が確認する第一のポイントとして、「引越しのやり易さ(やり難さ)を確認する」があります。
具体的な内容は以下のとおりです。
■引越し業者のトラックが入ってこれるか
■住宅の構造
■養生
引越しする際の、住宅やマンション(アパート)の前の道幅や、その道路に入ってくるまでの道順を考慮して、トラックの大きさ(2tトラック、2tロング、4tトラックなど)を決めたり、
荷持つの運び出しや運び入れをする際に、トラックを駐車する場所(横付けが可能か?)などについて確認します。
大通りに面している住宅ならあまり問題はないかも知れませんが、住宅街の路地に面している家などでは、大型トラックが進入できない場合もありますので、しっかり確認してもらいましょう。
そして、住宅の構造です。
ここでは、住宅の入り口(マンションやアパートでのエントランス)の間口の大きさや広さや、エレベータの有無や階段の広さを確認します。
ピアノや大型家具(ベッドやたんす)など、玄関からの出し入れが困難な場合には、ベランダの窓から出し入れしなければいけない場合もあります。
最後は、養生について。新築マンションの場合は、エントランスについては予め養生してある場合もありますが、基本的には引越し業者が養生を行います。
新居はもちろん、引越し前の住居でも傷などの被害が出ないように、しっかりと養生をしてもらいましょう。
荷持量と種類を確認する
電話やインターネットでの引越し見積もりの際は、荷持つの種類や数量は自己申告となっていますが、プロの引越し業者でもない私たちが見積もった荷持つの種類や数量って、間違っているかもしれないですよね!?
荷持つの数量をプロの目で正確に判断してもらうのが、「実際の荷持つの数量、種類を確認する」になります。
■実際の荷持つの種類と数量を確認する
■ピアノ、ペット、車など特殊な荷持つを確認する
■エアコン、不用品引取り、清掃といったオプションを確認する
<関連記事>
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■ベッドの引っ越し方法と注意点~運搬料金、解体、組み立てなど~
■エアコンの引越し~取り付け/取り外し費用を安くするコツ
まずは、実際の荷持つの種類と数量を確認する作業が必要となります。
この際に大切なことは、部屋の中を整理整頓しておくことです。
もし、部屋の中が散らかっていると、引越し業者の営業担当の方は、「この家はずいぶん荷持つが多いなぁ」と思われてしまい、実際の荷持つ量よりも多く見積もられてしまうかも知れません。
反対に、家全体が片付いていれば、当日の引越し作業のスムーズに進みそうだから、「割引額を多くしてもいいかな」と思うかも知れません。
次に、ピアノやペットの運搬、自動車の陸送といった特殊荷持つの確認です。
グランドピアノなのかアップライトピアノなのか、ピアノの大きさは?などによって、運搬方法が変わってくることもあります。
最後に、エアコンや壁掛けテレビ、特殊な照明など工事が必要な場合などのオプション内容の確認です。
引越しの際には、エアコンの取り外し/取り付けなどちょっとした工事が必要な場合がありますが、これらは各住宅によって状況が変わってくる場合がありますので、訪問見積もりをしてもらうのが良いでしょう。
また、オプションの内容に関しては、アート引越しセンターやアリさんマークの引越社など引越し業者によって様々な基準がありますので、実際に確認してもらうのが一番正確です。
必要な作業が全て網羅されているか?
最後に必要な作業が全て網羅されているか確認します。
・分解や組み立てが必要な家具はないか?
・取り付け・取り外し工事が必要な家電製品等はないか?
・ベランダからの搬出など、特殊な作業はないか?
・上記以外にも必要な作業はないか?
上記と被る部分もありますが、ベッドや本棚など分解や組み立て作業を引越し業者に依頼するのか?
エアコン、ウォシュレット、照明器具、壁掛けテレビなどの工事は発生するのか?
ベッド、ソファ、クローゼットなどベランダからクレーンを使って搬出・搬入作業が必要となるのか?
マイカー陸送、バイクや自転車の運搬もヒッツ用となるのか?
不要品処分、ハウスクリーニング、トランクルームでの一時保管が必要となるのか?
ダンボールやハンガーボックスなど、必要な梱包材は全て用意してくれるのか?
などなど、引越しのときはやるべきことが意外と多いです。そしてそれは、実際に必要になってから気が付くことが多いです。ですから、プロの引越し業者に確認してもらって、正式な見積書として落とし込んでもらうことが、トラブルを防ぐために必要なのです。
見積書を作成する(正式見積もり)
最後に、「引越し料金を確定」して、正式な見積書を作成してもらいます。
上記のような引越しの内容に加え、引越しの日にち(平日なのか休日なのかなど)や、時間(朝一番なのか、フリータイム便なのかなど)を考慮しながら、引越し料金を確定していきます。
■少しでも引越し料金を安くしたいのか
■楽して引越しをしたいのか
など、優先順位を相手に伝えて、納得のいく引越し料金を出してもらいましょう。
訪問見積もりは、通常3~4社の引越し業者に依頼すると思いますので、他の業者と決めかねている旨と、後日連絡する旨を、しっかりと伝えましょう!
引越し業者によっては、今決めてくれれば、他よりも安くします!
なんて場合もありますが、よほど気に入った引越し業者でもない限り、即断即決はしないほうがいいかも知れません。
Q&A
お茶を出す必要はある?
訪問見積もりに来た営業マンにお茶を出す必要はあるのでしょうか?結論から言うと、なくても大丈夫です。というのも、すぐに荷物の確認作業などに移るからです。しかしながら、夏の暑い日に冷たい飲み物や、寒い日に温かいお茶など、ちょっとした心遣いで、お互いの気持ちがほぐれ、ちょっとしたことでも質問しやすくなったり、値段交渉もしやすくなったりする場合もあります。
なぜ、正式な見積書が必要なの?
当日になって、「これは追加料金が必要になります」と言われないようにするためです。
事前に、全ての荷物を確認してもらい、トラックのサイズと台数、作業員の人数などを算出してもらうことで、引越し料金が明確になります。
見積書の金額は、人によって違うの?
同じような広さ、間取りに住んでいる方でも、引越しのし易さ等によって値段が変わってきます。
見積書の金額は、時期によって違うの?
3月、4月、10月といった繁忙期は高く、2月や11月といった閑散期は安くなります。
繁忙期は訪問見積もりの予約もとりずらくなってきますので、早めに依頼をしましょう。
訪問見積もりで値段交渉はできるの?
値段交渉をしたければ、訪問見積もり時が一番です。ただ安くしてよ!というよりも、スケジュールや作業内容を少し変更することで、見積もり額が安くなる場合もあるので、確認してみましょう。
即決すべき?
訪問見積もりをしてもらったからと言って、必ずしもその場で決める必要はありません。引越し業者の営業マンとしては、即決できると嬉しいので、無料ダンボールをつけます!などと言っていますが、納得できなければ、お断りしても問題ありません。
断り方は?
依頼する引越し業者が決まったら、できるだけ早くに他の業者にお断りの電話やメールを入れましょう。その際、理由や値段をしつこく聞かれる場合もありますが、必ずしも答える必要はありません。
「●●業者は、▼万円でしたので、そちらにします」といって、「それならうちは、もっと安くできますよ!」と言う場合もありますが、それなら、訪問見積もり時にその金額を提示してよ!と思ってしまいますよね。このように言ってくる業者は、何か必要な作業を削ってくる場合もあるので、要注意です。
訪問見積もり前に掃除はしておくべき?
必須ではありませんが、家の中が散らかっていると、荷物が多く見えてしまいますので、整理整頓して、きれいに掃除しておくほうがいいでしょう。
体験談
片づけをすれば良かったです
アクティブ引越センターに訪問見積もりを依頼したのですが、表れたのは若い男性の営業マンでした。スーツではなく、作業着でした。その時、私たち家族は、引越し準備の真っ最中で、押入れの中の荷物を引っ張り出して、整理整頓をしている真っ最中でした。
すごいところに来ちゃったなぁ、といった感じでしたが、見積もりは無事終了!無料ダンボールも無制限でガムテープも頂きました。
でも、あとで考えると、もう少し整理しておけばよかったなあ、と思ました。というのも、あまりに散らかっていたので、荷物を多く見積もっていたような感じでした。引越し当日、トラックの中には、結構な空きがありました。
複数業者を読んで、一斉に訪問見積もり
私の友人で、ものすごい強者がいました。一括見積もりサイトで、見積もり依頼を出したあと、各引越業者の営業マンに一斉に訪問見積もりの依頼を出します。しかも、同じ日の同じ時刻に。完全なバッティングです。おかげで、その時に正式見積もりはでたようでしたが、メンタル的にはかなり疲れたようです。個人的には、あまりおすすめはできない方法だと思いました。