石油経済の発展に伴い、アラブ~中東へ進出企業もどんどん増えています。
当然、アラブ~中東、イスラム諸国への赴任も年々増加しているはず。
今回は特にイスラム諸国で外国人が生活する場合の注意点を一つご紹介したいと思います。
まず、絶対してはいけないことは、「運転」。
法律上は国際免許さえ取得していればジュネーブ条約に加盟している国・地域のどこでも運転が可能ですが、万が一、事故を起こした時の対応には現地の法律が適用されます。
その適用具合が、イスラムの国では完全にイスラム教徒びいきなんですね。
その判断基準が正しいかどうかはさておき、実際にそうなのですから、どうしようもありません。
サウジアラビア人とシリア人の事故なら、どちらもイスラム教徒なのでまだ平等かもしれませんが、日本人とエジプト人では圧倒的に日本人が不利となります。
ですからイスラム諸国ではなるべく公共交通機関やタクシーを使用し、どうしても自家用車や社用車を運転しなければならない場合には、現地の運転手を雇うようにしましょう。
それなら、万が一何かが起きてもハンドルを握っている人は現地人ということになります。
これは責任転嫁というわけではなく、あくまで自衛策。
会社によっては運転手を雇う費用を負担していたりもするので、もしイスラム諸国を訪れたり住んだりする際には、頭の隅っこにでも留めておいてくださいね。
今回の記事は、アラブに関してでしたが、海外で車の運転をする際には、十分に注意しましょう。
というのも、道路交通法は世界各国で、どこでもまったく同じではないからです。
左側通行、歩行者優先、左折可(右折可)など
これに加えて、運転には、ローカルルールというか、暗黙の了解のようなものがあります。
日本では、高速道路の渋滞があるときに、ハザードランプをつけて後続車両に注意を促しますが、
これは道路交通法ではなく、暗黙の了解のようなものです。
日本では、交差点では、信号がメインで、ロータリーはほとんどありません。
でも、海外に行くと、ロータリーは結構あります。特にパリの凱旋門のロータリーは普通の人は運転しない方がいいですね。
海外に行くと、日本のように電車やバスなどの公共の交通が整っていなくて、自分で運転をしなければならないこともあるかも知れませんが、十分に注意して運転しましょう。
でも、アラブ諸国では、運転しない方がいいです。