こんにちは!アレルギー持ちの2歳児を育てている主婦の山元です。

我が子がハウスダストとダニのアレルギーで、6段階中の5(6が一番上)になってしまいました。判明したのはまだ1歳になる前で、母親としてはとても心配でした。

「これは大変だ!」ということで、ダニから子供を守るためにいろいろ考えました。その中で注目したのが、ベッド(マットレス)でした。布団を使っていましたが、ダニが寄り付きにくいマットレスに変えて、今ではだいぶ落ち着いてきました(通院はまだ続いていますが)。

私自身、本当に大変でした!と言いたいのですが、この経験が同じような悩みを抱えているママに役立ては嬉しいと思い、シェアいたします。私はお医者さんでもなく、ダニの専門家でもないのですが、アレルギーの子どもを持つママの体験談として、読んでいただければと嬉しいです。

マットレスでも、ダニは繁殖します

ダニ ベッド

結論、マットレスにもダニは繁殖します。

布団だとダニが付きやすいのはイメージしやすいですが、マットレスでも何も対策をしないとダニが繁殖して、アレルギーの原因となります。

敷き布団の場合は、綿が使われていることが多く、これが湿気を含み、ダニが好む環境となってしまいます。フケや埃(ほこり)もダニは大好物です。

マットレスを選ぶ際は、この点に注意しながら、種類や材質を選んでいくと良いでしょう。

ダニはアレルギーの原因に

ダニは良くない!と何となくわかっていても、一体全体何が悪いのでしょうか?

よく言われるのは、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などといった、アレルギー性疾患の原因となることです。

ダニに直接噛まれることにより、ブツブツができてしまったり、これにより皮膚が炎症を起こしてしまうこと。ダニが厄介なのは、死骸やフンを吸い込むことにより、ゼーゼーと呼吸が苦しそうになってしまうことです。

スギ花粉や花粉症は、季節が過ぎれば症状は軽くなりますが、ダニ対策は、多少の増減はありますが基本的に通年必要になります。

上記のような症状が確認されたら、ムヒやキンカン、風邪薬を使うのではなく、かかりつけの小児科に相談しましょう。

ダニの種類

ダニ

代表的なダニ
  • コナヒョウヒダニ:
  • 家の中に多くいる。脱皮殻、死骸、フンがアレルギーの原因になる。

  • ヤケヒョウヒダニ:
  • コナヒョウヒダニにチリダニと呼ばれ、家の中の湿気のある場所(布団、絨毯、畳など)を好む。フン、死骸がアレルギーの原因となる。

  • ミナミツメダニ:
  • 夏に大量発生して、人を刺す

  • イエダニ:
  • 人の血を吸う。大きさが1ミリ近くあって、肉眼で確認できる!?

  • ニキビダニ:
  • ほとんどの人の皮膚に生息する

この他にもダニの種類はたくさんあって、できれば全てのダニを退治したいところですが、現実的には難しいです。

子供のアレルギー対策の観点からいくと、まずは「コナヒョウヒダニ」と「ヤケヒョウヒダニ」の数を少なくしていくことが大切です。ここでは、この二つのダニ対策について紹介していきます。

ダニが好む環境

豪雨

ダニは室温25~30℃、湿度60~80%の環境で元気に活動します。
梅雨に入って本格的な夏が訪れる頃です。

昔の家と違って、最近の住宅は湿気がこもりにくく設計されているようですが、
それでも対策(湿度50%以下を目安)は必要です。

おすすめのマットレスは?

マットレス

それでは、どんなマットレスを選んだら良いのでしょうか?

どんなマットレスを選んでも、完璧にダニを防ぐことは不可能ですが、適切な手入れを行うことで、ある程度のダニ対策はできると思っています。

ここでは、主婦の目線からコストも考えて、マットレスを比較していきます。

<ダニ対策マットレスの比較表(5段階評価)>

ファイバー
マットレス
ウレタン
マットレス
スプリング
マットレス
コスパ ★★★★ ★★ ★★★★★
ダニの
つきにくさ
★★★★ ★★★★ ★★★
ダニ駆除の
しやすさ
★★★★ ★★★★
メンテ
ナンス性
★★★ ★★ ★★★★
耐久性 ★★★ ★★★ ★★★★★

ファイバーマットレス

材質 ファイバー
ポリエチレンを繊維状にして、編み込んだもの
特徴 高反発
メリット 吸水性が低く、丸洗いできるものがある
デメリット 音が気になる

ファイバーは繊維を意味します。この繊維を構成しているのがポリエチレン。
炭素と水素からできた人工物なので、吸収性が低いです。もちろん、無味無臭。

昔は硬くて、寝心地がわかるかったのですが、最近の品種改良で、快適に作られているものも多いです。

私が使っているのは、アイリスオーヤマのエアリーマットレスです。
価格が安くて(1万円台から)、主婦に優しいです。

最初だったので、何を買おうかとても悩みましたが、失敗しても諦めがつきそうな価格帯を選びました。

こちらはチューブ状の繊維エアロキューブという素材でできており、寝返りを打つ時などに独特のカサカサした音がします。
だんだん慣れてくれば気になりませんが、最初は少しびっくりするかもしれません。

私は産後腰痛に悩まされていたのですが、エアリーマットレスに変えてから一気に良くなりました。
個人的にとってもおすすめなマットレスです。

ファイバーマットレスで有名なのはエアウィーブです。浅田真央さんのCMやオリンピックに持参していったことで、話題になりましたね。評判も良さそうだったのですが、値段が高く、残念ながら今回はあきらめることになりました。

ファイバーマットレスの注意点としては、丸洗いOKでも、実際に洗うのは結構大変ということです。
洗うこと自体力仕事だし、場所も必要です。

私は頑張って、2、3か月に一度の割合で洗っています。
その甲斐あって、鼻水と咳はかなり抑えられているような気がします。
(シーツの洗濯と毎日マットレス上げもしています)

ウレタンマットレス

材質 ウレタン
スポンジと同様の素材。靴のインソール、クッション材でも使用。
特徴 高反発と低反発
低反発は、通気性が悪いのでダニ対策をしては不向き。
ここでは、高反発について言及
メリット 耐久性が高い。
寝返りしやすい。
デメリット 熱に弱い(布団乾燥機が使えない)
丸洗いができない

ウレタン素材でできているため、布団(綿)よりも、ダニが発生しにくいです。

私の候補にあがったのは、モットンのマットレスです。腰痛対策でも有名です。
通気性が良く、湿気が溜まりにくい、蒸れにくい構造が売りです。
ダニや害虫が住み着くことはなく、ホコリも出ない構造になっています。

商品によっては、高密度でフケやゴミが付きく、ダニが来ても入り込めない構造になっていますが、通気性とのバランスも考慮する必要があります。マットレスの定番といった感じで、価格もお手頃価格からあります。低反発なら寝心地も結構いいです。

ダニが発生したら、ダニ駆除剤を使います。
それでも効果がなく、繁殖してしまったら、最悪廃棄するリスクもあります。
(通常は、丸洗いや布団乾燥機が使えないため)

防ダニ加工された商品もあるので、優先的に探してみるといいでしょう。

スプリングマットレス

材質 スプリング
金属製のバネ
特徴 スプリングマットレス
メリット 熱に強い(布団乾燥機が使える)
通気性に優れる
価格が手ごろ
デメリット クリーニング代が高額
重い(中身が金属製のバネなので)

私の候補に挙がったのは、フランスベッドのスプリングマットレスです。
高密度連続スプリングマットレスは、通気性が良く、高温多湿の日本の環境にもあっていると思います。

スプリングマットレスの種類には、ポケットコイル、ボンネルコイル、高密度スプリングなどがあります。ダニ対策に重点を置くなら、一本の硬鋼線を編み上げて作り上げられ、マットレス内部に布が使われていない高密度スプリングがおすすめです。

高級品のイメージがありますが、意外と安いものからそろっていて、ローテーションなどメンテナンスを行えば、長期間使えます。結果的に、コスパも良いと思います。

マットレスでのダニ対策

アレルギーの赤ちゃん 

実際にマットレスを使っていく中で、具体的にどんな対策をしていけばいいのでしょうか?
ダニ対策で重要なのは手順で、①不活性化②除去③予防です。

我が家のアレルギー持ちの子は、一時期夜泣きが酷くて、毎日毎日泣いていました。

身体を起こして大泣きしているので、なだめて横にしようとするのですが更に泣いて嫌がります。
小児科で相談すると、「それは息が苦しくて泣いてるんだね。喘息の子によく見られることですよ。」と言われました。
(喘息の子どもは、昼間は元気で遊びまわっていても、夜寝るとき、横になったとたんにゼーゼーと苦しくなることが多いようです)

小さい子供の鼻水は、ウィルスだったりアレルギーだったり、様々な要因が考えられるためになぜ起こっているのかなかなか特定が出来ません。

だからこそ、ダニへの対策をきちんとすることで原因が一つずつ解消されていきます。
そうやって取り組んでいくことで、寝苦しい夜を減らしていくことにも繋がるのです。

駆除(ダニを不活性化)

布団の天日干し ダニを死滅(不活性化)

駆除方法
  • 天日干し
  • 布団乾燥機
  • 駆除剤
  • クリーニングに出す

布団では天日干しが一般的です。この場合、ダニが裏側に逃げ込んでしまう場合があるので、両面日光に当てることがポイントです。

マットレスでは天日干し難しい場合が多いので、布団乾燥機を使います。
50℃で20~30分以上で死滅すると言われています。

しかしながら、熱に弱いマットレスもあるので、市販されている駆除剤を使います。
これについては、後述の「おすすめの対策グッズ3選」で詳しく紹介します。

最後の手段は、クリーニングです。
マットレスは布団よりもクリーニング代が高くつくこともあるので、上記で対策できるものを選んだ方がいいでしょう。

除去

ダニを掃除器で吸い取る

ダニを死滅させたら、掃除機で吸い取ります。

コツは、布団専用の先端を使って、ゆっくりと時間をかけて(一か所数十秒)掃除をすることです。
ダニの死骸やフンが残ったままだと、アレルゲンになります。

フケやホコリが多いのは、頭の部分です。枕や、枕の下、抜いて、マットレスとベッドの間も、丁寧に掃除機をかけます。

レイコップのふとんクリーナーが話題になりましたが、私は使っていないです。UVの効果がいまいち信用できなかったのと、掃除機としての基本機能がしっかりしているダイソンハンディークリーナーのほうが、いといろ使えて良さそうだったからです。

予防

枕からダニ

ダニ予防
  • 1回/週の洗濯
  • 枕カバー、シーツ、布団カバー

  • シーツやカバーを防ダニ仕様にする
  • マットレスを上げる
  • 湿気がこもらないように、通気性をよくする

  • 定期的なクリーニング/丸洗い

ダニが発生してからの対策も必要ですが、ダニが発生しないように予防することはもっと大切です。

忘れがちなのが、掛布団カバーの洗濯です。敷布団同様にダニは繁殖しますので、カバーやシーツの洗濯をしましょう。

ちょっと大変ですが、天気のいい日にはマットレスを上げて、風を通すことも有効です。
1枚の大きなマットレスだとなかなか持ち上げにくいですが、2つ折りや3つ折りだと小さな力でもらくらく持ち上げられます。

今ではすっかりマットレスを上げることが日常になっていて、子供たちが一緒になって手伝ってくれます。マットレスを上げるのはさすがに力が要りますが、敷く際には5歳の上の子が一人でもできて、とても助かっています。

おすすめの対策グッズ3選

マットレス選びと同時に、ダニ対策をすれば、かなり安心です。
ここでは、私が実際に使っているおすすめなグッズをご紹介致します。

ダニホテル

ダニ取りシートです。ゴキブリホイホイのダニ版というと分かりやすいかも知れません。

ベッドの下や枕の下、マットレスとカバーの間に置いておくだけで誘引剤に誘われてきたダニ捕獲してくれます。

食品用基材を使っているので、子供がいても安心して使えます。

取り換え時期も3か月ごとなのでズボラな私でも気軽に使えるのが嬉しい点です。
気持ち悪くてやったことはないですが、交換時に虫眼鏡などで見るとダニが実際に張り付いているのが見えるそうです(ひぇー!)

一つ難点はちょっと高いことですね。10枚で3,677円(2020年6月29日現在。アマゾンにて)
うちはシングルを2枚並べて寝ていて2個組が一気になくなるので、あと少し安くなってくれたらいいのに…と購入のたびに思います。

ダニアーススプレー

月に一度スプレーするだけでダニを駆除し、その後1ヶ月間の増殖抑制効果もあります。

こちらはとにかく安い(682円 2020年6月29日現在。アマゾンにて)し手軽だし言うことなしです!

忙しくて余裕がどうしてもない時は、こちらをスプレーして乾いてから掃除機をかけています。
もし一つ欠点を上げるとすれば、この乾かす時間がいることですが家事の途中に組み込めばさほど手間にはなりません。

ダニホテルを買い忘れていても、こちらがあると安心ですよ。

ミクロガード

ダニ対策仕様のシーツ/カバーです。

高密度に作られた布寝具カバーで、繊維の隙間がないためにダニが寝具に入るず、繁殖できません。
防ダニ材を使用しているので安心です。

使い方は簡単です。寝具にミクロガードをつけて、その上からいつものカバーを掛けます。
洗えない素材の寝具で使っています。

我が家では、冬用の掛け布団がまだ羽毛布団のため、掛け布団カバーにのみミクロガードを使っています。

きちんとした作りで安心が出来ます。お気に入りの掛布団は、とても暖かく、洗えない仕様なので、しばらくはこのやり方です。

まとめ

アレルギーで小児科へ

我が家は下の子のダニアレルギーが判明してから、「対策しないと喘息になりますよ」と医師に言われて慌てて寝具について調べ、1年かけて寝具のほとんどを洗えるものに変えました。

夏場は特にダニが好む季節ですので、定期的に全部を洗うことでアレルギー反応が起きないように心掛けています。

その結果、たまに私が疲れてメンテナンスをサボったときや風邪をひいたときは鼻水や咳が出ることもありますが、基本的には長引くことなく喘息とまではいかずに治っていっています。

一応、常備薬としてアレルギーの薬は飲んでいますが、それでも夜泣きを毎日していた頃と今では比べ物にならないほど落ち着いています。

最近になってやっと、子供たちが寝た後にホッと一息、ゆっくりと自分の時間を持つこともできるようになってきました。

以前はいつ夜泣きをするかわからなくて、ほとんど側から離れられなかったのでものすごい進歩です。

今後も今の対策を継続して、子供たちと元気に過ごしていきたい!

もし同じように悩んでいる方がいたら、少しでもこ記事が役に立ってくれたら嬉しいなと思います。

1日の終わりに、みんなで安心してベッドに飛び込めることは最高の幸せです。