2019年10月末に交通事故にあいました。4トントラックが追突してきて、私の車(ミニバン)の後部はめちゃくちゃになり、修理費用は約70万円。
詳細は、以下に書いてあります。
交通事故の初期対応で困らないために

むち打ち症の治療については、こちらをご覧ください。
交通事故による むちうち症(むち打ち症、鞭打ち症)の治療や診察は、整形外科を受診します

むち打ち症の日常生活で気を付けることは、こちらをご覧ください。
【体験談】交通事故の鞭打ち症 日常生活と気を付けること(症状と治療法)

湿布の70枚制限に関しては、こちらをご覧ください。
【悲報】湿布は1処方で70枚までに制限!?交通事故による鞭打ち症の対策とは?

自動車保険の弁護士特約については、こちらをご覧ください。
自動車保険の弁護士特約は必要か?交通事故被害者(10:0)の体験談

弁護士の探し方については、こちらをごらんください。
後悔しない!交通事故に強い弁護士の探し方とは?

修理予定から遅れること10日以上たってから帰ってきた車に乗ると、ワイヤレスキーロックが登録抹消されていて使用できず、乗った直後から変な音が足回りから聞こえてきます。その他、スモールランプ不点灯、カーナビの不具合など電気系統がイカレたまま。
そのほか、ぞくぞくと不具合が出てきました。
あまりにもひどいので、週明けの納車2日後、こちらの地元の修理工に点検してもらいました。
そうしたら、『ハブの交換が必要。高速道路での運転、長距離走行はタイヤがはずれるよ!』 といわれました。
そんな状態の車を返してきたので、相手保険屋に文句を言うと、『修理屋に、直接言ってください』と!
 そっちが持っていった修理工にもかかわらず!!
『こちらで修理するので、その代金はそちらでもってください』というと、『前の修理に予想外のお金がかかったので、それ以上の修理は
そちらの自己負担になります』だと!!

結論

交通事故の自動車修理で

・事故者の修理工場は、メーカーディーラーに依頼する
・保険会社のアジャスターの見積もりを確認し、必要なら立会をする
・修理の仕上がりについては、自分の目、耳、感覚で行う
・すぐにサインせず、少しの期間運転してからにする

交通事故に会いました!事故車はどうしますか?

交通事故は突然やってくる。心の準備をしてから、交通事故を迎える・・・なんてことは起こりえないですから。

事故にあって瞬間は、何が起こったか分からず、頭の中が真っ白になってしまいます。

目を背けたい現実ですが、残念なことに変わらない。

仕方なく、現実を受け止めていく。

少しずつ。

といった感じです。

交通事故にあったら、けが人の対応をが最優先で必要があれば、救急車、けが人がいなくても警察への連絡が必須です。

事故車の対応はどちらかと言えば、後回しになってしまいがちですが、必要です。

交通事故の初期対応については、こちらで紹介しています。
交通事故の初期対応で困らないために

保険会社に修理工場を紹介されました

事故車の修理に関しては、自分で修理工場を見つけられればいいですが、
常連の修理工場を持っている人は、なかなかいないですよね。

いつもの修理工場があっても、事故現場からあまりにも離れていたりすると、
困ってしまいます。

そんなときに、便利なのが保険会社の修理工場紹介サービスです。

でも、ちょっと待ってください。

保険会社が紹介してくれる修理工場って、どんなところですか?

その工場は、おそらく、何度も保険会社から仕事をもらっていますよね!?
つまり、保険会社は、その修理工場にとって大事なお客さん。

もし、その大事なお客さんである保険会社から、修理費用は最小限に抑えて欲しい
って言われたら、どうすると思いますか?

事故にあった被害者の状況よりも、保険会社の意向を優先されてしまう。

これが、被害者の過剰な要求なら仕方がないですが、明らかに現状復帰できていない場合
たぶん、もめますよね!?

まずは、ディーラーに持って行く

おすすめなのか、できるだけ大きな工場に持って行く。
できれば、メーカーのディーラーなど、どんな修理でも請け負ってくれる向上が望ましいです。

追突されて、当初の見積もりではバックドアだけだったが、
修理を進める上で、自動車のフレームが曲がっていることが確認された。

こんな場合、町の修理工場だと対応できないかも知れません。
フレーム修正機なんて高価な機械は、修理工場でも簡単にもてるものではありません。

ですから、どんな状況であっても、きちんと修理ができる
できるだけ大きな工場

可能なら、メーカーのディーラーに持って行きましょう。

町の修理工場じゃ、ダメなの!?

町の修理工場にも腕が良くて、丁寧に対応してくれるメカニックの方はいます。
でも、上記に書いたように、フレーム修正などがあとから必要になった場合は、どうしますか?

その工場から、別の工場に修理依頼をかけなければいけなくなります。

事故車に関しては、保険会社のアジャスターと呼ばれる人が来て
事故状況の確認と修理見積もりをします。

必要な部品を外したり、ジャッキアップして確認し、
必要に応じて、写真を撮っておくなど、徹底的に確認してくれればいいですが

外見から確認して、交換が必要なパーツをピックアップする

といった見積もりだったら、どうします?

そして、後々にフレーム修正が必要になった場合、もめそうですよね!?

さらに、それが、保険会社から仕事をもらっている修理工場だったら・・・

フレーム修正機が必要なケース

フレーム修正と言うと、大げさな感じがしますが、
交通事故に会えば、多かれ少なかれ、フレームに損傷はでるのでは!?
と個人的には思ています。

昨今の車の構造としては、事故時のショックを
車全体で受けて、衝撃を吸収する構造になっている場合もあります。
この場合、衝撃が加わった前や後ろではなく、一見全く関係がなさそうな
天井等で歪みが発生することも考えられます。

ただし、軽微な交通事故では、誤差の範囲内というか、
影響がない範囲に収まっていると考えることができます。

でも、ドアやバンパーを固定しているネジの位置などを確認してみると、
以前と明らかに違っていたり、ドアのしまり具合が以前と異なっている場合には、
フレーム修正が必要かも知れません。

可能なら専門の業者に確認してもらう(病院でいうとセカンドオピニオンのようなイメージ)
ことも検討しましょう。

ただし、この場合の費用はもめることが予想されます。

<補足>
現在の乗用車の場合、フレーム構造よりも、シェル構造を採用していることがあります。
この場合、フレームと呼ばれる部分は存在しませんが、説明を分かり易くするため、便宜上、
フレーム修正と言う言葉を使っております。

実際の例

ズレ

実際の例としては、こちらです。
トランクを閉じたときの感覚が今までと違ったため、
確認したら、上記のようにネジ位置がずれていました。

修理工場の方曰く、調整の範囲
しまり具合に関しては、事故前を確認したわけでなないので、分からない
自分の工場では、これが限界で、これ以上の修理はできない

とのことで、泣き寝入りするしかないのかな・・・
と思いつつも、他に修理してくれる工場がないか確認していました。

開かない

フレームが曲がっているにも関わらす、修理が完了と言っているの?

まずは、メーカーであるホンダディーラーに持って行きました。
ここで、私は、ステップワゴンを購入し、車検もお願いしたことがあるところです。

ところが、

事故車で、他で修理したと分かると、一切取り合ってくれませんでした。

現状を確認することもNG!
もし修理が必要なら、フレーム修正の部分だけじゃなく、全体の修理費用として
最初に保険会社のアジャスターが見積もりした額が必要とのこと。
(既に修理が完了している部分も含めて、最初から修理する前提での費用が必要)

どうやら、このようなトラブルが多く、
トラブル回避のために、一切かかわらないという姿勢を貫いているようでした。

ということで、ディーラーでは現状の確認はおろか、
フレーム修正をした場合の見積もりを出してもらうこともできませんでした。

車の修理って、結構いい加減なものが多いのかな!?
と疑ってしまった。

グーグルでかたっぱしから検索して、修理工場をリストアップしました。

ある修理工場にもって行って、現状を確認してもらおうとしたところ、
上記のようにぶつかって、最後部のシートが出せないことが発覚!
(ステップワゴンRK5は、最後部の椅子が収納可能となっていて、
収納したシートを出すためには、上記のロックを外して、取り出す仕様になっている)

ステップワゴン トランク部

最初に修理をしてもらった自動車工場で修理してもらうのが筋でしょ!

ということで、再度、修理工場に持って行って、状況を確認してもらったところ、
修理してくれることになりました。

ここでも、最初は、個人の使用感の範囲だとか言って、
無理やりシートをだそうとして、取付部分に思いっきり傷をつけていました。

「いい加減にしてくれませんか?」

思わず、口から飛び出してしまいました。
もう観念できないと思ったのか、修理してくれることになりました。

ただ、そこの修理工場ではフレーム修正機がないため、
別の工場で調整してもらいました。
そのため、修理の詳細は教えてもらっていないとのこと
(どの部分がどのくらい曲がっていて、どうやって修理したか など)

今回は、修理工場の方も対応してくれたのですが、
自分の工場では対応ができないため、このようなことになってしまったと考えられます。

また、今回のように追加修理が必要な場合、保険会社に連絡して、追加費用が発生することを
説明したのか、説明して承認されたのかは、不明です。

事故にあった私の方も大変でしたが、ひょっとしたら修理工場としても大変だったかも知れません。

こんなことにならないように、最初からディーラーなど、大きめな工場に修理を依頼した方が良かったのかも知れません。

修理工場の後日談

2回目の修理が終わった後、前回とは違って、
いい雰囲気で、車を引き渡してくれました。

ただ、最後に一言。修理工場のオヤジさんが言った言葉

「うまいことできているなあ」

どういう意味か理解できなかったので、詳細を確認したところ

ごまかせないなあ

という意味だったらしい。

最近の自動車は、細かい部分まで高い精度で設計されていて、
ある部分が事故などで不具合が生じた場合、ネジ穴の遊びの部分などで調整できたとしても
他の部分で不具合を引き起こしてしまうため、ごまかしでは通用しない。
根本から修理する必要がある。

昔の車なら、このくらいの修理でも問題なかったから、
今回もこのようにしたのか

修理費用を節約するために、意図的に不十分な修理をしたのか

は不明ですが、何とも後味の悪い結果となってしまいました。

信用していた修理工場だっただけに、とても残念です。

自動車の専門家として、自分の味方になってもらいたくて、
こちらの修理工場にお願いしたのですが、現実的には難しかったようです。

これなら、最初からディーラーの工場にお願いした方が
お互いによかったのかも知れません。

保険会社のアジャスターの本当の目的は?

事故車に関しては、修理を始める前に、保険会社のアジャスターと呼ばれる人がやってきて見積もりをします。

問題は、どの程度、丁寧な見積もりをしてくれるのか?

ということです。

外見上、修理が完了したかに見える最低限の修理を前提に見積もりをする場合と
乗り心地や、今後10年間の使用を想定して、現状復帰できるレベルを想定した見積もりとでは
確認する箇所が全く異なってきます。

両社は極端な例ですが、保険会社のアジャスターの目的としては、
上記の最低限の修理に近いと思われます。

そうすると、いつも車に乗っているこちらの立場としては、
ちょっとした違いにも気が付きますが、保険会社のアジャスターの目的とは異なります。

つまり、こちらが想定した修理内容と異なった仕上がりになるわけです。

見積もりの現場に立ち会えると良かったのですが、私の場合は、いつの間にか行われていました。
なので、どこが故障していて、どのような修理をするのか説明されることなく、
修理が行われた。

そして、その修理が不十分だった。

保険会社のアジャスターは自動車に関するプロですが、見積もりの目的が異なっていることを頭に入れて
きちんと修理できているか、自分の目と耳と感覚で確認しましょう。

修理期間中のレンタカーはどうする?

修理期間中は、修理工場の代車があれば、そちらを使わせてもらうこともありますが、レンタカーを要求することもできます。
このあたりは、保険会社との確認が必要です。

同車種、同クラスが基本となっているようですので、確認しましょう。
ただ、ニッポンレンタカーとかトヨタレンタカーのメジャーな会社ではなく、
聞いたこともない会社だったりします。

たぶん、修理期間(1から2週間など)に合わせて、長期間でコストを抑えて借りることが前提になっているからだと思います。

物損で請求できる損害

物損事故で請求できる損害について記載します。詳細については各自確認してください。

修理費

事故車の修理に必要な費用の実費
修理見積もりが交通事故前の時価額を超えた場合には全損扱い

代車使用料(レンタカー代)

事故車の修理中に使用したレンタカーの費用の実費

評価損

交通事故の前後で、時価額が下がってしまう場合に受けられる賠償
日本自動車査定協会(JAAI)の「事故減価額証明書」を提出するのが一般的

交通事故の評価損(査定落ち、格落ち損害)とは? 日本自動車査定協会(JAAI)に行って、「事故減価額証明書」をもらってきた

休車損害

タクシー、バス、トラックなどの営業車が事故によって、使用できない時に発生する損害

登録手続き関係費

事故車が全損状態で買い替えが認められる場合の諸費用
具体的には、自動車取得税、消費税、自動車重量税などの税金。
事故者を廃車にするための費用、自動車検査登録手続費用、車庫証明手続費用、納車手数料など。

雑費

車両保管料、レッカー代、時価査定料、通信費、交通事故証明書交付手数料、廃車料など
交通事故と因果関係が認められたもの