19年10月末に交通事故にあいました。4トントラックが追突してきて、私の車(ミニバン)の後部はめちゃくちゃになり、修理費用は60万円を超えました。
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保険会社からの一方的な治療費打ち切りと言うのはそもそも法律上問題無い行為なのでしょうか?
良くむち打ちなどで3カ月位で打ち切りとか聞きますが治療をまだ続けたいのなら自分で健康保険とかでとか良く聞きますが、知り合いはそんなの言われなかった。
と言います。10カ月以上通えたみたいですが。
この違いはただ保険会社の違いなだけでしょうか?
そもそも保険会社が勝手に打ち切りする事はあり得ますでしょうか?引用元: YAHOO!知恵袋
治療費の打ち切りとは?
交通事故の治療で病院に通っていました。
少しずつ良くなっているとはいえ、まだまだ痛みは残っている。
治療を続けるつもりでいたけれど、ある日突然保険会社から電話が来ます。
「今月末で治療を打ち切ります」
???
交通事故の被害者としては、頭の中が真っ白になる瞬間です。
それでは、治療の打ち切りとは何でしょうか?
交通事故にあうと、整形外科や整骨院などに通って治療を行うことになりますが、
この際、被害者は病院に治療費を払わなくて良いケースがあります。
これは、保険会社が病院と直接やり取りをして、病院に治療費を支払ってくれるからです。
私の場合、加害者の保険会社に電話を入れて「治療は○○整形外科で行います」と伝えました。
すると、人身担当の方が病院に電話を入れて、直接支払う手続きをとってくれました。
治療費の打ち切りとは、この直接支払う行為を中止することです。
治療費打ち切りと言われたら?
上記のように「今月末で治療を打ち切ります」と言われたら、
間違ってでも「はい、分かりました」とは即答してはいけません。
まずは、主治医の先生に相談します。
保険会社から治療費の打ち切りを告げられたら、
即答せず、主治医の先生と相談します。
- 今現在、治療が必要であること
- 今後も治療の継続が必要であること
具体的には、保険会社から治療打ち切りの連絡がきたけど、今が治療終了のタイミング(症状固定)なのか?
治療の継続が必要な場合は、医師に治療の必要性があることの診断書もしくは、意見書を作成してもらいます。
損害保険会社は,一定期間を過ぎると,治療費の打ち切りをしてきます。
まだ痛みがあったりして通院の必要性があるのに,保険会社から治療費の打ち切りの話をされた場合の対応には注意が必要です。
そのような場合には,迷わず,交通事故に精通している弁護士に相談することをお勧めいたします。
仮に,私たちがご相談に乗らせていただいた場合には,医師に治療の必要性があることの意見書を作成してもらうなどし,治療費の打ち切りを伸ばせる方策をとります。
それでも,治療費の打ち切りがなされた場合には,第三者行為による傷病届を提出し,治療の必要性がある限りは,健康保険を使って治療を継続する必要があります。
まだ痛みがあっても,治療の打ち切りなどの保険会社の圧力に屈して通院をやめてしまうと,それだけで完治したとされ,示談交渉等で決定的に不利になるので,注意が必要です。
これ以上治療を継続しても改善が見込めない状態を「症状固定」と言いますが、相手の保険会社もしくは加害者はこの時期まで治療費を支払う義務があります。
症状固定に関しては、保険会社が判断できるものではありません。
医師が医学的な見地から判断するものです。
治療費打ち切りは違法なの?
では、保険会社が治療費を打ち切りすることは、法律上問題があることでしょうか?
これは、保険会社が任意で行っているものであるため、法律上問題があることではありません。
ただし、明らかに治療が必要な状態で、被害者も定期的に通院を続けているにも関わらず、
一方的に治療の打ち切りを行うのは、かなり酷い対応と言わざるを得ません。
いざと言うときのための保険会社であるにも関わらず、
あまりにもお粗末な対応
というか、保険会社って何のためにあるの?
と言いたくなってしまいますが、刑事事件や法律違反ではないため、
警察に駆け込んでも何かしてくれるわけではありません。
治療費打ち切りの対応はどうするのか?
保険会社から治療費の打ち切りを告げられたら、
引き延ばしてもらえるよう、交渉する必要があります。
- 自分で交渉する
- そんぽADRセンターに相談する
- 弁護士に相談する
治療費の打ち切りを告げられたら、即答せず、担当医の先生と相談することは、
上記で書いたとおりです。
そこで、頂いた意見書もしくは、診断書を元に、保険会社と交渉することになります。
まずは、自分で保険会社の担当者と話をして、治療費の対応を継続してもらえるように交渉します。
しかしながら、相手はプロです。対して、こちらは素人。
よっぽどの人でない限り、言いくるめられてしまうのがオチでしょう。
その場合、そんぽADRセンター(日本損害保険協会SONPO)に相談しましょう。
ここでは、交通事故に関する相談や、保険会社の対応に対するクレームを受け付けてくれます。
上記で解決するケースもありますが、もし解決しなければ最後の手段は弁護士に依頼することです。
交通事故の強い弁護士に依頼します。
治療費打ち切り後はどうなる?
残念ながら、治療費が打ち切りになったら、どうなるか。
- 健康保険を使って治療費を支払う
- 治療が終了した後に、保険会社に請求する
- 示談で解決しなければ、裁判
保険会社による治療費の支払いが打ち切られたため、治療費を自分で支払う必要があります。
支払った治療費は、治療が終了した後に、保険会社に請求します。
保険会社に認められれば、支払ってもらえます。
示談でまとまらなければ、裁判になる可能性もあります。
立替ではなく支払と言う言葉を使った理由は、
自分が支払った治療費を保険会社が支払ってもらえるかは、
現時点では不明だからです。
ですから、治療の状況や必要性について、担当医の先生と相談をしながら
進めていくことになります。
完治もしくは、症状固定となったタイミングで、
必要に応じて後遺障害の認定書を作成してもらうことになります。
後遺障害が認定されれば、打ち切り後の治療の必要性が明白になりますが、
そうでない場合には、しっかりと照明できるように準備しておきましょう。
第三者行為による傷病届
会社の健康保険、もしくは国民健康保険の保険証を提示して治療を受けた場合、
実際の治療費の自己負担額は2~3割ほどとなります。
これだと、本来は自己負担で保険会社が負担すべき部分を健康保険の資金から捻出することになってしまいます。
こんなときは、第三者行為による傷病届を提出します。
これにより、健康保険が負担した治療費を、後で保険会社に請求することになります。
健康保険を使うことに納得がいかず、自費で治療費を払う人もいるようですが、
これだと、負担額が大きくなりすぎて、安心して治療を継続することが難しくなってしまいます。
治療費打ち切りの本当の理由とは?
保険会社も普通の会社で利益を追求します。そうしないと、会社を継続できないし、従業員の給料を払い続けることができなくなってしまいます。
少しでも会社が儲かるためには、保険料をきちんと支払ってもらいないがら、
治療費や慰謝料を限界までケチる
ことが考えられます。
(本来なら、本当に困ったときに助けになってくれた保険会社に未来永劫存続して欲しいと思っていますが・・・)
このように1円でも治療費をケチりたい保険会社が
治療費を直接病院に払ってくれる理由は何でしょうか?
被害者に健康保険を使って、治療費を立て替えてもらい
治療が終了した時点で必要な分の支払いを行う。
このほうが手元のお金も減らないし、
ずっと節約できますよね。
健康保険を使っていので、実費分よりはかなり節約できる。
理由は、保険会社の一括対応です。
交通事故に関する保険会社は、大きくわけて2種類あります。
自賠責保険(強制保険)
任意保険
一括対応とは、任意保険会社が自賠責保険(強制保険)の窓口も一括して対応してくれる仕組みです。
ポイントは、
治療費の支払いは、任意保険ではなく自賠責保険から支払われている。
加害者の保険会社は、治療費を病院に直接払ってくれている。ありがたい。と思っても、それは幻想。
保険会社は痛くもかゆくもないのです。
ただし、自賠責保険からの支払も限度があります。
120万円
乱暴な言い方をしてしまうと、プロジェクト予算のようなもの。
この予算を超えそうになったとき。
もしくは、超えてしまったとき。
強制的に、治療費打ち切りになる可能性があります。
ただし、被害者側から見れば、全てがブラックボックスであるため、
真相は分かりません。
ただ、おおよそ、上記のような目安を頭の中に入れておくと、
役に立つことがあるかも知れません。
治療費打ち切りは一方的なの?
そうは言っても、全てのケースにおいて
こちらの状況を全く無視して、治療費の打ち切りになる
というわけではないようです。
- 保険会社と医師との面談がある
- カルテの参照履歴ある
- 上記で治療の進捗度合いや、通院状況を確認している
多くのケースで、治療の状況について上記を行っているようです。
保険会社としても、治療の状況を確認して、そろそろいいかな・・・
ということを見計らっているような感じですかね。
ただし、上記の予算を超えそうな場合は、別かも知れません。
実際の例(体験談)
理由は、総合的な判断だが、詳細の説明は皆無。
このタイミングで、「同意書」の依頼があったが、
既に同意書は提出済。
これに関して、納得いかないまま、仕方なく、
全く同じ同意書(2回目)を提出した。
担当医と相談して、「診断書」を作成してもらった。
内容は、現在治療中で、今後少なくとも2ヶ月間の加療を必要とする。
これを、担当弁護士を通して、保険会社に提出した。
詳細な内容の説明は、全くなく、前回と同様に総合的な判断とのこと。
(総合的に関する具体的な内容は、全く説明なし)
医師に確認したところ、
保険会社と担当医が面談した事実は、皆無。
保険会社がカルテを参照した事実も、皆無。
後日、担当弁護士同席で診察した。
担当して頂いたのは、院長先生。
- 現在治療中で、今後も治療を継続する必要がある
- 通院履歴も適切で、リハビリも適切。過剰や不足ではない
- 保険会社、もしくは先方弁護士が担当医との面談をした事実は、皆無。
- 保険会社、もしくは先方弁護士がカルテを参照した事実は、皆無。
- 病院の事務長の方に確認して、保険会社もしくは弁護士から連絡があったか確認したが、皆無。
上記の状況を担当弁護士の方にも確認して頂きました。
また、今回のように、治療の必要性が明白であるにも関わらず、強引に治療を打ち切るのは、極めてまれ。
院長先生のこれまでのご経験から判断すると、保険会社、もしくは担当弁護士が、まずは担当医に確認をとるのが普通であるとのこと。
ということで、もう一度、担当弁護士から、先方の弁護士に確認をとってもらうこととなった。
ちなみに、上記について、私から何ども連絡していたのですが、
話しが通じていなかったのかな!?
それとも、私のことを信用して頂いていなかったのかな!?
一応、担当弁護士の方に、
治療を継続する必要があること
私が大げさに伝えたわけではなく、事実をありのままに伝えていたこと
を再度、お伝えしました。
担当弁護士の先生と話がうまくかみ合わない場合は、
一度、病院に同行してもらうのもありかも知れません。
少なくとも、今、ものすごく困っている状況は理解してくれると思います。
再度、担当弁護士が交渉したが
再度、担当弁護士を通じて、先方の弁護士に確認をしてもらった
その結果が以下のとおり。
- 主治医への確認や、カルテ等の診療情報を確認したか?
- 必要なし
- 主治医との面談や、医療記録を確認を再度検討して欲しい
- 予定なし
同意書を請求したのにもかかわらず、医療記録を参照しない
2ヶ月以上の加療が必要な診断書を提出したにも関わらず、100%無視。
治療の状況について、確認してもらうよう依頼したが、100%拒否。
という、何ともお粗末な結果となってしまいました。
診療報酬明細書を確認したと言っているようですが、
それって、お金の計算だけ!?ということですかね。
治療費の支払いは保険会社が任意で行っていることなので、
仕方がないところではありますが、
あえて、現状を確認しない理由が気になります。
今後は、健康保険を使って治療を継続する
弁護士の先生にも相談して、治療費の一括対応について交渉して頂きましたが、
残念ながら、何の解決にもなりませんでした。
ひょっとしたら、別の弁護士の先生なら何とかなったかも知れないし、
どんな弁護士の先生に相談しても、どうにもならなかったかも知れません。
ただ、言いたいことは、治療費を打ち切られたからと言って、
治療を終了させられたわけではありません。
必要に応じて、治療は継続できます。
ただし、治療費を支払ってくれるかどうかは、
今後の示談交渉、もしくは裁判の判決によることになります。
とりあえずは、自分の健康保険を使って、治療を継続しています。
その際、「第三者行為による傷病届」の申請手続きも行っています。
最後に
いかがでしたか?治療費打ち切りを宣告された場合の打開策についてお伝えできればよかったのですが、
残念ながら、こんな結果になってしまいました。
しかしながら、無理やり治療を終了させられたわけでもないし
保険会社が治療の終了を決める権利もありません。
一番大事なのは、きちんと治療をすることです。
特に、交通事故の治療は、思ったよりも時間がかかることが多いと聞きます。
治ったと思っても、冬の寒い時期に古傷がいたんだり、
普段はデスクワークの人が、体を使った作業をしたときに、思うように体を動かせなかったり
などなど、予想もしなかったところで症状が出てることがあります。
だから、治療費の打ち切りになったとしても、
今までと同じように病院に通って、治療を継続していきたいと思います。
この記事は、同じような悩みを抱えている方の、助けになれば幸いです。